甘露寺芳子さんのコーナーから生まれる洗練空間
【季節の花と香りでお出迎え】本来丸テーブルだったものを兄と半分ずつ分けたという中国骨董のテーブルの上に、アーティフィシャルフラワー「パフ フローラ」のマグノリアを。鏡は鎌倉彫の「博古堂」特注。フレグランスキャンドルで香りのお出迎えも忘れずに。目に見えるディスプレイはもちろん、目に見えない場所も整えておくと家全体の雰囲気がよくなります
深緑が気持ちいいテラスでくつろぐ甘露寺さん。日に焼けた肌と普段からノーメイクという海外マダムのようなナチュラルなスタイルに憧れる人も多い。ジャンプスーツに目がなく、今日は新調したばかりのジョルジオ アルマーニを。「トレーテーブルを置くだけでインテリア空間が豊かになります」(甘露寺さん)家の中のどこにいても、美しく、心躍るインテリアデコレーションが目を楽しませる甘露寺芳子さんの自邸。その基本となるのは何かと尋ねると、意外なことに“整理整頓が一番重要”というお返事が。
「家の中に滞っている場所があると、空間全体に影響します。どこかを飾る前に、まずは部屋の片付けを。外出を控えなければならない今こそ、室内のインテリアを見直す機会と考えています。戸棚や籠、箱の中も美しく整えれば、気持ちが晴れ晴れとして楽しいものです」
キーワードは、箱、籠、トレー。どれも収納とディスプレイを兼ねるアイテムで、中に何かを入れなくとも形が愛らしいうえ、整った印象に。特にトレーは、甘露寺さん曰く“結界”。飾るものを端正にまとめて、より引き立ててくれるといいます。
「お部屋のコーナー作りは、ストーリーを描き、ハートを込めることで、家族や集う人の心を和ませてくれるものです」。
甘露寺芳子さんのご自邸の素敵なコーナーインテリア3例
下のフォトギャラリーからご覧ください。 撮影/鈴木一彦 取材・文/安藤菜穂子
『家庭画報』2021年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。