暮らしを彩るコーナーインテリア 第5回(全8回) こだわりとアクセントを加えるだけで、格段に洗練された空間に。“アール・ドゥ・ヴィーヴル(暮らしの芸術)”を実践するかたがたの暮らしを訪ね、インテリアのヒントを探ります。
前回の記事はこちら>> 内山ゆきさんの日常を彩るキャンドルづかい
【明かりの高さと種類を変える】暖炉のあるリビングルームの一角。サイドテーブルや重ねた本などで高さを変え、デスクランプの明かりも加えて温かな雰囲気に。右下の籠には、いただきもののビワの葉を敷いてキャンドルを載せた。お茶として楽しむ前に飾り、立ち上る香りとともに目で味わう。食と空間をプロデュースする「旬香舎」を主宰する内山ゆきさん。キャンドルは、生活の必需品だといいます。
「空間にとって明かりは大切な要素。キャンドルは、照明器具を変えるような手間をかけずに、気軽に変化がつけられます。キャンドルの量で明るさが調節できますし、電源を気にせずにどんな場所にも置くことができるので、実はとても便利です。コーナーに好きなものを並べてキャンドルの明かりを加えれば、見る人の気持ちも柔らかく包む素敵なデコレーションに」
さまざまなデザインのキャンドルをたくさんお持ちの内山さんが最も愛用しているのは、燃焼時間が2~5時間のカップ入りティーキャンドル。
「自然に消えるのもキャンドルのいいところ。時間を考慮に入れて使い分けています」。熱に強いお気に入りの器やグラス、花瓶と組み合わせたり、水に浮かべたり。
「お客さまをお招きする日も、日常の延長にあるキャンドルのリラックスした明かりをおもてなしに加えています」。
【グラスを並べて反射する光を愛でる】少しずつ集めたオールドバカラなどのお気に入りのグラスは、シルバーのトレーに並べて目に入る場所に飾っている。使い切ったアロマキャンドルのグラスを熱湯で洗って再利用し、ティーキャンドルを入れて一緒に置くと、光が拡散して明かりのデコレーションに。「一日をゆっくり始めたい日は朝からキャンドルを灯します」内山ゆきさん
内山ゆきさんのキャンドルを使ったコーナーインテリアを詳しくご紹介します。
下のフォトギャラリーからご覧ください。 撮影/本誌・西山 航 取材・文/安藤菜穂子
『家庭画報』2021年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。