今一度、見つめ直す毎日の食卓。
真の意味でおいしくて、贅沢な朝食とは
『家庭画報』では、自然との共生を第一に考え、真っ当な手法で情熱を込めて作られた食材を「本物印」と名づけて発信してきました。
甚大なる自然災害や環境問題の深刻化、予期せぬパンデミック。私たち人間は自然界の一部にすぎず、命ある生き物であることを再認識する今、持続可能な社会のためにできることは、やはり「家庭の食卓」を今一度見直すこと、「確かな目、舌」を持つ意識の高い生活者であり続けることだと考えます。
多種多様な食材や食品がある中、今回は健やかな一日の始まりに欠かせない「朝食」にスポットを当てたいと思います。
空、森、土、川、海、それを取り巻く生物……。すべてに敬意を払い、誰よりもおいしさを追求する「本物印」の食材・食品作りにまつわるストーリー。そしてそれらをごくシンプルにいただく、最高の朝ごはんをお届けします。
北山農園を訪ねた狐野扶実子さんが、採れたての野菜を使って、手早くオープンオムレツとサラダの朝食を用意。地元の「青木養鶏場」の卵、「七富(ななとみ)チーズ工房」のモッツァレラチーズを使ったオムレツは、スライスしたじゃがいも、黒大根、にんじんのほか、ツルムラサキやニラ、チコリ、ナスタチウムの花、ヤブガラシやカキドオシなどをのせて。小さなプレートには21種類もの野菜とハーブが。搾りたての「いでぼく牛乳」とともに。