職人の情熱が生んだ理想の一足で歩く悦び
「足に靴を合わせる、初めての体験に感動しました」と、多くの顧客から熱い支持を集める「HOSHINO」のオーダーメイド靴。靴は痛くても我慢して履くもの……、そんな悩みを抱える母親や妹など周囲の女性の姿を見て店を立ち上げたのは、星野俊二氏。
「足は人それぞれ全く違い、左右も同じではありません。100人いたら200型必要なのに、通常は数種類の型からいちばん近いものを選び、足をそれに合わせるシステム。それでは理想には程遠い。理想の靴は、足の個性や、本人でさえ気づいていない真のニーズまで汲み取るオーダーメイドでしか作れないと思っています。靴はとても不思議な存在で、本当に自分に合った靴を履くと、心まで整います」と語ります。
靴職人が自ら行う細やかなカウンセリングと採寸、全工程を手作業で行う丁寧な仕立て。靴作りに情熱を注ぐプロ集団が作るオーダーメイド靴こそ、豊かな人生をともに歩んでくれるパートナーとなるでしょう。
素材はガルーシャ(エイ革)とスエード。2つのグリーンが華麗な「ガルーシャパンプス」。ヒール高10.5センチ。
ラベンダー色のスエードにグレーのガルーシャの切り返しが美しい「コンビパンプス」。ヒール高7.5センチ。
シルバーのパイソンが印象的。安定感ある太めヒールの「パイソンパンプス」。ヒール高5.5センチ。
自分だけの靴を作る極上体験は3つのオーダーシステムから
これらのコレクションデザインも含めたHOSHINOのオーダーメニューには、木型を一から作製してデザインを新たに描き起こす最上位メニューの「ロイヤル」48万9500円~、ベースとなる木型を再設計して足の個性を反映し仕立てる「ビスポーク」19万5800円~、サイズと革の種類や色を選べる手軽な「メイドトゥオーダー」8万6900円~の3パターンがある。
2021年5月、初の路面店である表参道店もオープン。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/大原敏正〈aosora〉 文/大野智子
『家庭画報』2021年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。