――今年、アーティストデビュー15周年を迎えた加藤さん。6月には、加藤さんのこれまでの歩みや人柄がぎゅっと詰まったメモリアルフォトブック『K』が発売されましたね。「本にまとめてもらったことで、僕自身、“人は、こうやって成長していくんだな”と実感できたといいますか(笑)、両親や支えてくださる方々のありがたさを改めて感じました。逆に、変わっていないところも見えてきて、面白かったですね。たとえば、割りと無茶をしがちで怪我が多いところとか、意外と負けず嫌いなところとか。僕は、口にはあまり出さずに、内心メラメラ燃えるタイプなんです。今も忘れられないのが、白井さん演出の舞台『ペール・ギュント』(2015年)で何役かやらせていただいときに、台詞がうまく言えなくて、その部分がカットされてしまったこと。諦めない白井さんを諦めさせてしまったことが、本当に悔しくて、心苦しくて、作品をしっかり体現できる役者にならなくてはと肝に命じました」
――では、この15年でいちばん変わったなと思うのは、どんなところですか?「人前でこんなにしゃべるようになったことです(笑)。今でこそ、ラジオ番組で1人で1時間しゃべらせてもらったりしていますが、昔は、一言もしゃべらずに終わることもありましたから(苦笑)。これじゃダメだと思って、そこからラジオを聴いたり、雑誌のインタビューを読んだり、ニュース番組を見るようになりました」
アーティストデビュー15周年記念アルバム『K.KベストセラーズⅡ』を9月15日にリリース予定。自身が作詞・作曲した収録曲「REbirth」は、日本テレビ系の情報番組『バゲット』の9月エンディングテーマに決定している。