発酵食品が善玉菌を優勢に。食物繊維がその餌になる
腸内環境を整えるカギとなるのが、善玉菌、悪玉菌、日和見菌(状況次第で善にも悪にも変わる)から成る腸内細菌のバランスです。ヨーグルト、塩麴、酒粕、酢、漬物、味噌などの発酵食品に含まれる微生物には、悪玉菌を減らし、日和見菌を善玉菌化し、腸全体を善玉菌の優勢な環境に変える効果があるのです。
しかし善玉菌が増えても餌がなければ生きていけません。最近では、発酵食品とともに餌となる食物繊維をとることの重要性が指摘されています。食物繊維の豊富なプルーンをさまざまな発酵食品と組み合わせて料理に取り入れ、日常的に免疫力アップを図りたいものです。
「近年研究が進んでいるのは腸と脳の関係。腸内環境が整うと認知能力が高くなり、ストレスの処理能力が上がり、免疫系にもいい影響が及びます。意識的に腸のケアに取り組むことが、10年後、20年後のあなたの健康状態を大きく左右します」(小林暁子先生)
●お問い合わせ
カリフォルニア プルーン協会
TEL:03(3584)0866
http://www.prune.jp
後編では、「つきぢ田村」の田村 隆さんが、発酵食品の塩麴と酒粕を用いたプルーン料理をご提案します。>> 小林暁子先生
小林メディカルクリニック東京院長。医学博士。
「健康的に美しく」を基本に内科、皮膚科に便秘外来などを加え幅広いアンチエイジング治療を行う。日本内科学会認定医、認定病院総合診療医。
【連載】カリフォルニア プルーンが成熟世代の健康ライフをサポート 美と健康の“ひと皿”
撮影/鈴木一彦 八田政玄(小林暁子先生) 取材・文/浅原須美
「家庭画報」2018年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。