自分らしいスタイルの中に、トレンドを賢く取り入れたい――そんな迷い世代の女性に、スタイリストのおおさわ千春さんが、今季おすすめのアイテムをご紹介するこの連載。第23回は、デイリーに活躍するショートブーツを厳選してお届けします。
前回の記事はこちら>>第23回 3つのタイプ別に選ぶショートブーツ
フェミニン、定番、メンズライク。
ワードローブに揃えるべき3つのスタイル
秋冬の足元に欠かせない存在、ブーツ。いろいろな丈がありますが、最近はショートが主流に。その理由は、パンツスタイルの人気が高く、ロングよりもショートブーツのほうが合わせやすいこと。また近年、暖冬であることが多いのも一因だと思います。
私自身も、普段は断然パンツ派なので、ショートブーツを履くことがほとんど。スカートのときには、ブーツの色とタイツの色を同色にし、脚とブーツをひとつなぎに見せるのが鉄則です。
今回はフェミニン、オーソドックス、カジュアル、と3つのタイプ別に今季のおすすめをご紹介したいと思います。
華奢なトウと細身のフォルムが
フェミニンな印象を生む
ワイドパンツやタイトスカートなど、エレガントなボトムスに合わせたいフェミニンなブーツ。ポイントは華奢なつま先と、足入れ部分の幅が細く、足にフィットすること。ワイドパンツの場合、足入れ部分が太いとパンツの裾が引っ掛かってしまいます。足と一体化するような細身のフォルムで女らしく仕上げましょう。
〈左〉グラフィカルなスターハウンドトゥースプリントウールを使用、左右の柄がアシメトリーになっているデザイン。「全身ブラックの装いのとき、このブーツをポイントにするとお洒落」。13万9700円 〈中〉スエード素材のベージュが肌に美しくなじむ一足。「つま先まで流れるようなフォルムが美しく、私も欲しいなと狙っています」。13万900円/ともにジミー チュウ 〈右〉「ヒールがかかとよりも少し内側に施されているから、重心がとりやすく、歩きやすい」とおおさわさんが絶賛するセルジオ ロッシ。「ワイドパンツの裾からちらっとバックルが見え隠れして、エレガントです」。12万6500円/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ カスタマーサービス)洋服とワントーンで繋がる
オーソドックスなブーツ
足元をあえて際立たせず、洋服から足までが繋がって見えるオーソドックスなブーツは、大人のコーディネートに欠かせないアイテム。スクエアやラウンドなどシンプルなデザインのトウで、普段よく身につけるボトムスの色と同色のものを選ぶのがコツです。
〈左〉シンプルなフォルムに、クリスタル付きバックルが華やかなアクセント。「基本のブラックは、美しいフォルムが絶対条件。安定感のあるヒールとスクエアトウで足に優しくフィットします」。13万9700円/ジミー チュウ 〈中〉台形のチャンキーヒールが可愛いグレーのカーフ。「私が大好きなグレーのワントーンスタイルに合わせたいブーツ」。12万1000円/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ カスタマーサービス) 〈右〉筒の部分がストレッチになっていて、足にぴったりフィット。「ネイビーのタイツをはいて、脚と一体化させて」。8万9100円/ロレンツォ・マシェロ(シューズ・ファースト)カジュアルなスタイルには
マニッシュなブーツが格好いい
カジュアルなスタイルのときは、コバが少しはみ出したメンズライクなブーツで足元に量感を出すと、今っぽく仕上がります。ロングスカートをはいて、足元はあえてマニッシュなブーツではずすのも素敵です。
〈左・中〉ウイングチップがトラッドな印象のサイドゴア。老舗レザーファクトリーブランドならではの、しっかりとした作りとデザインがお洒落です。「艶やかなカーフとマットなスエード、色はもちろん、どちらの質感が好みかまで吟味して」。左・5万5000円 中・8万5800円/ともにロトゥセ(リエート) 〈右〉甲のカーブに沿うように計算されたイントレチャートが贅沢。「2足目、3足目のブラックなら、こういう変化球のデザインにトライして」。7万7000円/ポンス・キンタナ(シューズ・ファースト)日々のファッションによって選ぶブーツは変わりますが、この3タイプを揃えておけば、だいたいの装いはカバーできるはず。何かと大変なご時世ですが、軽やかなブーツで、颯爽と歩ける女性でありたいですね!
●お問い合わせ
ジミー チュウ
フリーダイヤル 0120-013-700
シューズ・ファースト
www.shoesfirst.jpセルジオ ロッシ カスタマーサービス
電話 0570-016600
リエート
電話 03-5413-5333
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
〔迷い世代の服選び〕40代からのコーディネートに必要なトレンドアイテム
表示価格はすべて税込みです。 撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子