更年期、更年期症状、更年期障害、閉経の違いを知っておきましょう
「更年期」「更年期症状」「更年期障害」「閉経」という言葉は、似ているようでそれぞれ意味が違います。ここで正しい定義を確認しておきましょう。
更年期
更年期とは、閉経の前後5年間ずつの合計10年間を指します。
エストロゲンがある状態からエストロゲンがない状態に慣れていくための10年間と考えるとよいでしょう。
日本人の閉経年齢の中央値は、50.54歳ですから、50歳で閉経するとすれば、更年期は45歳から55歳ということになります。
更年期は、女性ならだれにでも訪れます。「私には更年期がなかった」という人は、次で説明する「更年期障害がなかった」という意味で使っているのかもしれません。
卵巣の機能が低下すると、卵巣から分泌される女性ホルモンの分泌量が減少します。それに伴い、体にはさまざまな不調が現れます。ホルモン量が減少しはじめる閉経の5年前から、低い状態で安定する閉経の5年後までを更年期と呼びます。