芸術の秋に、北欧が舞台の注目映画をご紹介！『〈主婦〉の学校』、『TOVE／トーベ』

『〈主婦〉の学校』

© Mús & Kött 2020　配給:kinologue

北欧アイスランドに1942年に創設された男女共学の家政学校の日常を紹介するドキュメンタリー映画『〈主婦〉の学校』。


首都のレイキャビクにある白くて美しい建物が校舎として使われており、1学期に定員が24名という少人数制の小さな学校だ。

寮で共同生活を営みながら、調理、洗濯、掃除、裁縫、編み物、刺繡、穴の繕い、アイロンがけなど、家事全般を学ぶことができる。

本作では卒業生や校長、実際に通っている生徒たちのコメントが紹介される。

長い歴史で育まれてきたカリキュラムは素晴らしい。自立した人生を楽しむために身につけるべきこと、時代とともに変化してきた「家事のあり方」を考えさせられる作品だ。

『TOVE／トーベ』

© 2020 Helsinki-filmi,all rights reserved　配給：クロックワークス

もう一つはフィンランド・ヘルシンキ出身で「ムーミン」の作家として知られるトーベ・ヤンソンの人生を描いた『TOVE／トーベ』。

第二次世界大戦中に、自らを慰めるかのように「ムーミントロール」の物語を書き始めるが、著名な彫刻家で厳格な父親との軋轢や保守的な美術界との葛藤に悩まされる日々を送っていた。

そんな彼女が舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い、熱烈な恋に落ちる。世界的に愛される作品の知られざる創作秘話が明かされ、本国でも大絶賛された。