女子会には、ちょっぴり“お嬢ちゃま”テイストで
染めの袋帯は、はんなりとした優しさと格調の両方を叶えてくれる一本です。江戸小紋は娘時代のものなので、元禄風に袖の丸みを大きめに誂えてあります。黒地の塩瀬に、ふっくらと愛らしい松竹梅と宝尽しを垂れの部分にまで贅沢に描いた染め帯は、銀座の伊勢由本店で一目惚れしたもの。染め抜き紋の色無地に合わせて結婚式にも締められる、品格のある袋帯です。
いつもは縫取り紋を入れた母の渋い無地の結城紬に合わせて会食に出かけるのが定番ですが、今回は新年の女子会ということで、鴇色の万筋の江戸小紋が登場。帯揚げに鮮やかな紅鶸色を効かせて、華やかなピンク重ねのコーディネートに仕上げました。
女子会には、可愛い縁起物の帯が活躍。先ほどの宝尽しの帯に加え、中央のピンクの帯もお正月に度々登場する一本です。縮緬に染め疋田の市松模様と、玩具や鳴り物などを描いたこちらの帯も銀座の伊勢由本店のもの。中央に描かれた招き猫は、お太鼓は後ろ姿で、前帯には正面向きで描かれている遊び心にも呉服店のセンスを感じます。