きのこの伝道師 山岡昌治シェフに習う、きのこフレンチ ア・ラ・カルト 第10回(全17回) 秋冬になると食卓を飾る機会が多くなるきのこ。その使い方に精通する山岡昌治シェフに、コース仕立てできのこの料理を教わりました。今回使うのは、手に入りやすい栽培のもの。使い慣れたきのこの新しくて豊かな世界を紹介します。
前回の記事はこちら>> 【きのこのロースト】
テーブルクロス/アレクサンドル・チュルポー(麻平)たっぷりきのこで食後軽やかなメインディッシュきのこはメイン料理でも大活躍。きのこ自体の強い風味を生かしつつ、重くなりがちな料理を軽く仕上げるよう意識します。
ローストは、まさにきのこそのものを食べる一品。自分できのこのかたまりにナイフを入れて、大胆にほおばる。そんな、きのこを食べる醍醐味を存分に楽しんでください。
お肉と同様、きのこはかたまりで焼くと美味しいです。
きのこのローストのレシピ
■材料(4人分)・ジャンボマッシュルーム(ブラウン)...4個
・エリンギ...4本
・舞茸...200グラム
・緑なす(縦半分に切る)...2本分
・オリーブオイル、塩...各適量
【ガルムソース】
・ガルム(イタリアの魚醬)...20グラム
・チキンブイヨン...15ml
・みりん...10ml
・無塩バター...60グラム
■作り方(1)ココットにきのこ、緑なすを入れ、オリーブオイルをかける。
(2)200度のオーブンで10分間焼く。軽く塩をふり、ひっくり返す。さらに5分間オーブンで焼き、軽く塩をふる。
(3)ガルムソースを作る。ガルム、チキンブイヨン、みりんを小鍋に入れてさっと沸かしたところに、無塩バターを少しずつ加え混ぜる。別皿に入れてきのこに添える。
〔教えてくださったのはこの方〕
山岡昌治(やまおか・しょうじ)さんフランス料理「レストラン マッシュルーム」のオーナーシェフ。愛媛県松山市生まれ。27歳でフランスに渡り、約5年間料理の修業をする。帰国後、フレンチレストラン勤務を経て1993年東京・恵比寿に自店を開業。フランス滞在中に自然の偉大さ、特に未知のきのこワールドに魅せられ、休日は日本の山野を歩き回る。「レストラン マッシュルーム」東京都渋谷区恵比寿西1-16-3 ゼネラルビル恵比寿西101
TEL:03(5489)1346
〔特集〕きのこの伝道師 山岡昌治シェフに習う きのこフレンチ ア・ラ・カルト(全17回)
料理/山岡昌治 撮影/角田 進 取材・文/柴田 泉
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。