呼吸機能が低下しているとコロナ後遺症リスクも高まる
一方、新型コロナウイルス感染症そのものも呼吸機能に影響します。
ご存じのようにこの感染症は咳などの呼吸器症状が中心で、悪化すると肺炎を起こします。そのため、回復後も呼吸機能の低下による呼吸苦を訴える人が少なくありません。
「自分では気づかないものですが、呼吸の衰えは30代の頃からじわじわと始まり、何も対策をしなければ衰えていく一方なので、50~60代でも呼吸機能が弱っている人は大勢います。呼吸機能が低下していれば、それだけ新型コロナウイルス感染症の後遺症リスクも高まるため、呼吸機能を底上げしておくことが今こそ大切なのです」と本間先生はアドバイスします。
そこでこの特集では、呼吸の質と呼吸機能を高めるポイントとセルフケアについてご紹介します。
取材・文/渡辺千鶴 イラスト/にれいさちこ
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。