バイエルンマイスタービール
ドイツ人マイスターが日本で造る本格ドイツビール
日本にも本場のドイツビールを造るブルワリーがあります。テーゲルンゼーでビール造りを学んだビールマイスターのシュテファン・ラガーさんの「バイエルンマイスタービール」です。
富士山の水に惹かれて富士宮市にブルワリーを構え、ヴァイスビアの「エーデルワイス」、プレミアムピルスナーの「プリンス」、季節限定の「スペシャル」など、ドイツ大使館御用達の本格的なドイツビールを生み出しています。
そのラガーさんが、2021年の「日独交流160周年」を記念して造ったビールが、その名も「日本におけるドイツ」。抹茶を用いたビールです。といっても、抹茶とビールのカクテルではなく、色も香りも味も完全にビール。仄かにお茶の苦みと渋みが漂う清々しい味が魅力です。
「ホップの量を減らし、選び抜いた抹茶、最高級の麦を使い、ドイツの製法、長期熟成で造っています。お茶とホップはドイツでも日本でも古くから薬草。日本のお茶の伝統とドイツのビールの伝統の素晴らしい組み合わせになりました」。
富士山麓のバイエルンマイスタービール。富士山は地域ごとに違う成分の水が出ている。ここ白糸の滝近くの水は軟水で、ミネラル分がビールの醸造に適しているという。160周年を記念して宇治抹茶を用いて造った黄金色のビール「日本におけるドイツ」。「日本におけるドイツ」は5本入りのギフトセットが購入可能。お問い合わせ/バイエルンマイスタービール TEL:0544(54)3311「コロナ禍で旅行は難しいですが、日独の伝統の食文化が融合した世界初のこのビールで、160周年を1人でも多くのかたに喜んでいただけたら」とラガーさん。
取材・文(ドイツ国内)/高島 勲 協力/バイエルン州駐日代表部、ドイツ観光局 構成・文/三宅 暁(編輯舎) ビール撮影/本誌・伏見早織 テーブルコーディネート/久保香菜子
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。