医療を柱に、健康をトータルに高める
生活習慣病の改善、未病の解決、健康維持のためには、医療を柱として、生活の質(QOL)を高めるというのが統合医療の考え方です。人間ドックや各種検査で体の現状を客観的に把握したうえで、医師指導のもと積極的な癒やし、食生活の改善、運動を行います。生涯現役でいるための切り札として今、大きな注目を集めています。
(1)癒やし
メディカルアロマセラピーなど、単にリラックスするためだけでなく、心身の不調を整え、健康状態を維持する「補完療法」の一つ。
(2)食生活
病気や老化は細胞の栄養不足から起こる、というのが統合医療の考え方。体に負担になるものは入れず、足りない栄養は積極的に取り入れる。
(3)運動
ジムでのマシントレーニング、ピラティス、プールでの運動などで、過負荷にならない運動を。医師や理学療法士、専門のトレーナーの指導のもと、心肺機能を高め、血液を全身に巡らせ、関節の可動域を改善し、筋力を強化。適切な運動が慢性疾患を治癒へと導き、未病を解決する。写真はアクアセラピー「WATSU」。
(続く。第2回は1月17日配信予定です。)
医療法人ホスピィーグループ 理事長 浦田哲郎先生
金沢医科大学卒業。地域に根差した医療を展開。富山県魚津市で2007年から統合医療をスタート。2017年4月、浦田クリニック/スコール金沢を開業。日本抗加齢医学会専門医。
撮影/久間昌史 佐藤さとる モデル/今井小波子 桐生ちづる 取材・文/小田ユイコ
「家庭画報」2018年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。