幸福長寿に導く5つの活 第6回(全16回) 「幸福長寿」の決め手は、健康寿命をいかに延ばせるかということ。そして、それは自分でも心身の衰えを感じるようになった今からの生活の過ごし方とも深くつながっています。“現在の私と未来の私”のためのセルフメンテナンス法をご紹介します。
前回の記事はこちら>> 目の健康
老眼だけじゃない! 中高年の目の病気
スマホをはじめデジタル機器を一日中見続けることが日常的になりつつある今、目の使いすぎが目の老化を加速し、加齢により起こりやすくなる眼病を増やし、その発症も早めています。40歳を過ぎたら目の定期検診とケアの習慣化を。
〔お話ししてくれたのはこの方〕
平松 類先生二本松眼科病院 副院長。眼科専門医・昭和大学兼任講師。専門は緑内障、網膜硝子体、白内障。指導する目の予防法や緩和法は実践しやすいと定評。YouTube「眼科平松類」では有益な情報を発信中。Q 中高年が気をつけたい目の病気は?
A 失明原因になる緑内障に要注意。2年に1回は眼底検査を。近年、中高年に増えている眼病の一つが日本人の失明原因第1位の「緑内障」です。「近視の人や手もとを見ることの多い人はハイリスク者といわれてきました。そこにデジタル機器の普及により目の使いすぎが加わり、発症リスクがより高まっています」と平松 類先生は警告します。
目の病気がやっかいなのは自覚症状に乏しく、気づいたときは手遅れになっている場合が多いことです。「早期発見には、眼底検査が有効です。写真を撮るだけで緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症がわかります。40~60代は2年に1回、70代以上は年に1回、人間ドックのオプション検査として受けるのがよいでしょう」と平松先生はアドバイスします。