Q 日常生活で目の老化を防ぐ方法は?
A スマホの使い方を注意し目によい食事を摂ります。目に負担がかからないようデジタル機器の使い方を工夫することが目の老化を防ぎます(
ページ下参照)。また、目の血管は細いので、脂質や血糖のわずかな異常でも影響を受けやすく、特に眼底出血を起こしやすくなります。
「予防するには栄養バランスのよい和食中心の食事にしたうえで、目によい栄養素を積極的に摂ることが大切です。光によるダメージから目を守ってくれる抗酸化物質のルテインがおすすめの栄養素で、ほうれん草、ブロッコリーに多く含まれています」(平松先生)。
「アントシアン」という抗酸化物質を多く含むブルーベリーも目によい食材の一つです。Q 疲れ目やドライアイに効果的なケアは?
A 目を温めて血流を促すホットケアがおすすめ。使いすぎた目の回復を促すには目を温めるホットアイが効果的。血流がよくなって老廃物が流れるようになり、まつ毛の内側にあるマイボーム腺からの油分の分泌が促進されて涙の質が改善します。また、温熱効果で毛様体筋がほぐされてピント調整力も回復します。
「スマホ老眼やドライアイによる眼精疲労や視力低下には特に効果が期待され、緑内障の悪化も防ぎます」と平松先生。スマホを一日中見ているようなヘビーユーザーはこまめに目を温めましょう。
いつでもホットアイ両手をこすり合わせて摩擦熱を発生させた後、手をカップ状に丸めて閉じた目の上に当て、1分ほど温める。入浴の際、温めたタオルを使って行うホットアイも手軽でおすすめ。
目の健康を守る。デジタル機器の上手な使い方
1.大きなモニターで見るドラマ、映画、演劇、コンサートなどを視聴するときは、スマホよりタブレット、タブレットよりテレビといった具合に大きなモニターを使い、目と画面との距離をできるだけ離す。
2.ナイトモードに設定する寝る前にブルーライトを目に浴びると睡眠の質が低下するため、スマホやタブレットはナイトモードに設定する。緑内障や加齢黄斑変性症の予防にも役立つ。
3.意識的にまばたきをするスマホやタブレットの画面を見続けているとまばたきの回数が減ってくるので、意識的にまばたきをする。