中高年の視力障害や失明原因になる「目の病気」
■緑内障眼圧の上昇などで視神経が障害されて視野が狭くなる。両目に起こることが多い。末期まで自覚症状がなく、失明の危険性が高い。近視、家族性緑内障、高血圧症・糖尿病、ステロイド薬の常用などがあるとかかりやすいといわれる。
■糖尿病網膜症糖尿病の合併症の一つで、網膜の血管が障害されて視力が低下する。自覚症状に乏しく、小さな出血を見逃して放置すると突然大出血を起こして失明することがある。
■網膜色素変性症網膜にある光を感知する視細胞が障害されることにより、暗いところが見えにくくなったり(夜盲)、視野が狭くなったりして病気の進行とともに視力が低下してくる。
■加齢黄斑変性症喫煙、肥満、紫外線などの影響により黄斑の老化現象のスピードが速まり、視力が低下したり、見え方の異常が起こったりする。「目の生活習慣病」とも呼ばれる。
■白内障目の老化現象の一つで、ゆるやかに進行することが多い。水晶体が白く濁り、目のかすみや視力低下、複視、光がまぶしいなどの症状があるが、自覚しにくい。
取材・文/渡辺千鶴 撮影/本誌・西山航 スタイリング/高橋尚美
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。