Q 歯科の健診にはどのくらいの頻度で行くべきですか?
A 少なくとも3か月に1回、歯周病や虫歯の有無をチェックしてもらいましょう。歯科での健康診断の目的は歯周病や虫歯の早期発見だけではなく、オーラルケアや嚙み方の癖、加齢や持病、ストレスなどによる口腔状態の変化をチェックして、嚙める歯をより長くキープすることです。「歯や口腔内の状態にもよりますが、3か月に1回を目安にするといいでしょう」(俵木先生)。虫歯予防として歯冠のフッ素塗布もしてもらえます(保険適用外)。
舌が下がって口呼吸になっていませんか?
食事や会話をしていないときに舌の位置がどこにあるかを確認してみよう。鼻で自然に呼吸しているなら、舌は上あごの前歯の少し後ろに位置しているはず。しかし、舌の筋肉が衰えてくると舌が下の前歯に当たったり、それよりも下に沈んでいたりする。この舌の沈下は、将来、誤嚥性肺炎の原因になる可能性がある。また、鼻づまりなどで口呼吸しているときにも舌が下がっている。口呼吸をしていると口腔内が乾燥しやすく、風邪などに感染しやすくなると考えられている。舌が下がっている人は舌先を上あごにつけて力を入れる訓練をしてみよう。
上あごの前歯の後ろが舌の正しいポジション口を閉じて鼻で呼吸をしているとき、舌は上あごの前歯の少し後ろで、口蓋に軽く自然に当たっている。口呼吸しているときには舌が下がっている鼻づまり、舌の筋力の低下などが口呼吸や舌の沈下を引き起こし、口腔内の乾燥や誤嚥性肺炎を招く。 取材・文/小島あゆみ 撮影/FumitoShibasaki〈Donna〉 イラスト/にれいさちこ
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。