ホルモン補充療法(HRT)は、のぼせ、ほてりに即効。肌のハリを保ち、脳卒中や骨粗しょう症の予防も
更年期症状を緩和する治療法の一つが、不足したエストロゲンを補うホルモン補充療法(以下HRT)です。治療ガイドラインに基づき、患者の年齢や状態、閉経後の年数などに応じて薬剤の種類や量、投与法などを使い分け、安全で効果的な治療が行われています。
HRTは、のぼせ、ほてり、発汗、萎縮性腟炎、性交痛に即効性があり、不眠、抑うつ、手のこわばり、関節の痛みなども多くの場合、1か月ほど使い続けると改善していきます。さらに皮膚のコラーゲンを増やし、肌のハリを保つ効果があるといわれています。
また、エストロゲンの影響を強く受ける血管と骨への効果は科学的に証明されており、寝たきりの原因となる脳卒中や骨粗しょう症などを生涯にわたって予防することが期待されています。