肌の再生医療(肌細胞補充療法)
自身の肌細胞を採取・培養して移植。加齢肌をナチュラルに修復
皮膚の奥にある肌細胞は、肌の弾力に不可欠なヒアルロン酸やコラーゲンなどを生成し、肌の状態を維持しています。しかし、肌細胞は20歳を過ぎると急激に減少、50代では20代の3分の1程度に減ってしまいます。こうした加齢状態を改善するのが、肌の再生医療です。
「肌の再生医療(肌細胞補充療法)とは、専門機関で自分の肌の細胞を約1万倍に培養し、老化の気になる部分に移植する治療法です。紫外線の影響を比較的受けていない耳の裏の皮膚を採取し、その皮膚から細胞を抽出して培養します」と話すのは北條元治先生。
培養した細胞を再び自分の肌に移植することでコラーゲンやヒアルロン酸が徐々に蓄積し、やがて目に見える形となって肌にハリが甦るのです。「メリットの第一は、自分の肌細胞を利用するので人体に自然な形で肌質を改善できること。メスで切ったり、体内に糸を入れたりという人工的な要素を加えることがないため、安全性が高いといえます」。
もちろん、医療である以上、デメリットはゼロではありません。「肌の再生医療の場合、培養に約1か月かかり、移植後は3か月から約半年かけて弾力のある皮膚に生まれ変わるため、即効性ではほかの美容療法に劣ります。それでも、一過性ではなく根本治療だということは大きな特徴です」。採取した肌細胞は保管し、必要に応じて移植することも可能です。
肌組織を修復【自分の肌細胞を移植】肌細胞が減少して衰えた肌に、自分の耳の裏から採取した皮膚を培養した肌細胞を移植。老化現象が改善【移植後3〜6か月で】移植された細胞によって生成されるコラーゲンやヒアルロン酸が蓄積し、肌機能の若返りへ。