『土になる』
デザイン/中川真吾 装画/坂口恭平坂口恭平 著/文藝春秋作家、建築家、絵描き、音楽家、そして自身の携帯電話の番号を公表して悩みに応える「いのっちの電話」相談員などの多彩な活動を行い、いずれも国内外で高く評価されている坂口恭平がパンデミックを機に始めたのは、畑だ。
試行錯誤しながら野菜を育て、畑仲間や畑の近隣を根城とする猫と交流する様子が日記形式で綴られる。
毎日土に触れることで得られる発見や深まる思考は、時にはっとさせられるほどの輝きをもつ言葉となって放たれる。その言葉は、私たち読者が抱える不安を慰撫するだろう。
「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2021年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。