骨粗しょう症による骨折で寝たきりになることも
骨粗しょう症が危険なのは、骨折につながるからです。骨粗しょう症で、骨折しやすいのは背骨(腰椎)、大腿骨、手首の橈骨(とうこつ)です(下のイラスト参照)。
●骨粗しょう症による骨折が起こりやすい部位
骨粗しょう症になるとちょっとしたはずみで骨折を起こしやすくなる。骨折は、背骨(腰椎)、大腿骨、手首の橈骨の部位で起こりやすい。腰椎の圧迫骨折では、身長が縮んだ、猫背になった等の周囲の指摘をきっかけに受診して初めて骨折に気づくこともある。骨折が起こると、痛みにより動けなくなることもあります。
腰椎は転んで尻餅をついたときなどに背骨がつぶれたように折れます。また、衝撃がなくても気づかないうちに骨折が起こっていることもあります。
このような圧迫骨折は転んだときの衝撃を除くと痛みをあまり感じません。圧迫骨折が1か所に起こると腰椎のほかの部分にも起こりやすいという特徴があります。
そうして、背中が曲がった、身長が縮んだ、寝返りしにくい、立つときに腰や背中が痛む、動作に支障が出るといった状態になって発見されることがよくあります。
背中が曲がると高いところに手を伸ばせない、家事がしにくい、といった不便が生じるほか、内臓の働きにも影響し、外に出るのがおっくうになってうつ状態になることもあります。ひいては寝たきりの一因にもなります。
また、転んだときに大腿骨を骨折した場合も、動けなくなって寝たきりになるケースがあります。
骨粗しょう症のリスクとなるのが
前回記事でも挙げた下の項目です。