――今春放送されたNHKよるドラ『ここは今から倫理です。』の高柳先生役も素敵でした。山田さんご自身も、哲学や心理学の本を読むのがお好きとか?「そんなにたくさん読んでるわけではないですけど、僕が読む本といえば、哲学か心理学か、都市伝説かスピリチュアル系の本ですね。普段から、人の心について考えるのが好きというか、すぐに“なんで?”が湧いてきてしまうんです。この間なんて、ふとしたことから、心って何だろう?人間って何?と考えだしたら止まらなくなって、気がついたら、なんで人間は生まれたんだろう? なんで地球ってあるんだろう?と思いながら、4時間くらいある地球誕生の映像をYouTubeで見てました(笑)」
――あれこれ考えだすと、眠れなくなってしまうのでは?「そうなんです。だから最近は、眠れないことで悩むくらいなら、その時間を有効に使おうと思ってます。眠れなくて悶々としていたら、それもストレスになるし、時間がもったいないですから。ただ、滝行は一度やってみたいです(笑)。滝に打たれて無になってみたいなあ」
――昔から、考えることが好きなタイプだったのですか?「小さい頃は、ただ人と接するのが好きで、自分が笑っているよりも、周りの人が笑っていることが嬉しくて安心するような子供でした。だからずっと馬鹿をやっていたし、いじられキャラでしたね。でも確かに、考えることは好きだったかもしれないです。周りにどう思われているかということにすごく敏感でした。今でも僕は、めちゃくちゃ“気にしい”ですよ。この間、ドラマで志村けんさんの役をやらせていただいたときも、世の反応を考えただけで毎日吐きそうなぐらいプレッシャーを感じながら、撮影に臨んでいました」
主演ドラマ『ここは今から倫理です。』は2021年3月度ギャラクシー賞月間賞を受賞した。