ここミラノは、さすがファッションの街といわれるだけあって、きものへの興味関心もことのほか高く、外へ出た瞬間に皆さんのファッションチェックの眼差しが一斉に突き刺さります。
そして、チェックだけに留まらず、「布地は何でできているの?あぁ、上質なシルクね!色合いの組み合わせが私たち欧米人にはないセンスで素晴らしいわ!」とそれは丁寧に褒めてくださいます。そして目が合えば、全ての方がにっこり微笑み、美しい!という褒め言葉の「ベーラ!」「ベーラ!」と声をかけてくれます。あまりにも、ベーラ、ベーラ言われるので、もういっそ名前をベラに改名しようか?と思ったほどです(笑)。
誤解のないようにお伝えしておきますが、洋服を着て出かけた日は、ベラの「べ」の字も聞こえてきませんでした...…。シクシク(涙)。これも全て“きものマジック ”のお陰であります。