美しく、力強い存在感やドラマティックなフォルムを持つジュエリーの背景には、ダミアーニの宝石へのこだわりがあります。ブラウンダイヤモンドをいち早くジュエリーに使用したのも、ダミアーニ。またペリドットやスモーキークォーツなどユニークな色や個性をもつ宝石も、どれが高級でどれがカジュアルという世間一般の価値観では選ばず、身につける女性のライフスタイルやファッションにマッチし、美しく輝かせる素材であれば、すべてがリアルジュエリーという観点からジュエリーに起用することもあります。
一方でダイヤモンドや、ルビー、サファイア、エメラルドといった王道の貴石を使用したジュエリーも、もちろん数多く手がけています。稀少で高価な素材を用いたジュエリーは、とかく無難で定番的なデザインになりがちですが、ダミアーニでは大胆なデザインを施すことで貴石の新たな魅力を引き出します。写真の“ベル エポック”のリングも、他のどこにもないオリジナリティがありながら、印象はあくまでもエレガント。母から娘へと受け継ぐことで、次の時代に定番となるジュエリーとしての可能性を秘めたデザインです。
【BRAND STORY】母から娘へ- 受け継がれる銘品を創造する 世界のトップジュエラー
構成・文/清水井朋子