かつて創業者のフレデリック・ブシュロンが妻のガブリエルに贈ったスネークのジュエリー。守り神の象徴であり不死のシンボルでもあるスネークのモチーフは、さまざまな姿にデザインされてメゾンに受け継がれ、1968年に「セルパン」コレクションが、さらにモダンに洗練されて2013年、「セルパンボエム」という名のコレクションが誕生しました。
鱗を思わせる繊細な彫刻と研磨が施されたゴールド、蛇の頭を思わせるドロップ状のシェイプには、大小のダイヤモンドがランダムにセッティングされ、動きにつれて強い煌めきを放つさまは、“光のジュエラー”と賞賛されるブシュロンの面目躍如。指にからみつくかのようなユニークなフォルムはつけ心地も快く、身につける人の個性とエレガンスを代弁してくれます。そもそもスネークは、洋の東西を越えて愛や保護、再生、不死、無限などを象徴する力を持つと信じられてきた特別なモチーフ。母から娘へ愛情とともに贈れば、これからの毎日を生涯にわたって守護し、幸福をもたらす“お守りジュエリー”として、かけがえのない宝物となることでしょう。
【BRAND STORY】母から娘へ- 受け継がれる銘品を創造する 世界のトップジュエラー
構成・文/清水井朋子