人気フローリストにならう「生花のテーブルリース」の作り方
前回のクリスマススワッグに続き、東京・世田谷の花店「宙花」の戸部秀介(とべ しゅうすけ)さんに、クリスマスの生花を使ったテーブルリースのアレンジを教えていただきます。
真っ白いテーブルリースでクリスマスの食卓をより優雅に!
家族や友人が集うクリスマスの食卓。その食卓に生花のリースアレンジを置いて、より優雅な雰囲気を演出してみてはいかがでしょう。
クリスマスを連想させる花色合わせといえば、赤と緑が定番ですが、優雅さをアピールしたいなら、ひと色のみのアレンジがおすすめです。
たとえば、真っ白な花のみを挿したリースなら、ホワイトクリスマスのイメージに。ホイップクリームのデコレーションケーキを連想する方もいらっしゃるかもしれません。
ひと色のみでアレンジをすると統一感があり、きちんとした印象になるので、聖夜にふさわしい雰囲気に仕上がります。
ひと色のみのアレンジは花形にこだわった花選びをするのがポイント
ひと色だけではメリハリが出しにくいのでは、と思われる方も多いと思います。それを避けるためには、同じ白でも花形の異なるタイプを選ぶことが大切。
左の2種はスプレーバラ(剣弁咲き、カップ咲き、各8本ずつ)、続いてネリネ(2本)、スプレー咲きのセンニチコウ(5本)、スイートピー(5本)、ダスティーミラー(1本)。※本数は花屋さんで一般的に販売されている単位です。今回のリースでは花形が少し異なるスプレーバラ2種、ひらひらした花びらのスイートピー、丸いポンポンのようなセンニチコウ、そして、しべが羽根のようにも見えるネリネ、と4種類、5品種の花を使いました。
さらにリーフもシルバーがかった白のダスティーミラーを選んで、リース全体を真っ白に仕上げています。どれも白い花ですが、少しクリームがかっていたり、ニュアンスが異なる白い花を集めると、表情がより豊かになります。
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テーブルリースの作り方は下のフォトギャラリーで詳しくご紹介しています>>真っ白いリースをベースにこんなアレンジもできます!
真っ白いリースのセンターに淡いピンクのキャンドルを置いてもエレガント。周囲にコニファーの「ブルーアイス」をあしらうとナチュラルな雰囲気に。テーブルだけでなく、棚に飾ってもしゃれた雰囲気になります。
もう少し華やかさが欲しい場合は、ピンク系の花をプラスするのもおすすめです。ネリネを濃淡ピンクに替え、シックなピンクのスプレーカーネーションとクレマチスを加えました。ベル咲きのクレマチスは“ジングルベル”のイメージで。
花材が余ったらひと色のみのブーケアレンジに!
ダイニングやリビングの棚に飾ると、テーブルリースとコーディネートされて、インテリア的にもきちんとした印象になります。スプレーバラは1本にいくつも花がついているので、もし余ったら小さなブーケアレンジを作ってみてはいかがでしょう。
ダスティーミラーと一緒に束ね、リボンをかけたら、ガラスの花器へ。ここでひとつアイディア! 花器の中に「ブルーアイス」をくるっと丸めて沈めておくと、アレンジがよりナチュラルな印象に。束ねたところも隠せてきれいな仕上がりになります。
では、真っ白いテーブルリースの作り方を詳しくご紹介しましょう。
卓上フラワーリースの作り方
フォトギャラリーを右にスクロールしてご覧ください。
戸部秀介(とべ しゅうすけ)
「宙花(そらはな)」オーナー兼フローリスト。
大手生花店、フランス人のフラワーデザイナーの店で経験を積み、2016年に「宙花」をオープン。リースやスワッグ、生花のブーケなどを得意とし、甘さの中にクールさも秘めたエレガントな作品が人気に。淡いピンクに白やシルバーの組み合わせが大好き。ワークショップにも力を注ぎ、年間での開催数も多い。ショップでのプライベートなグループレッスンも受け付けている。
完成品のリース写真/戸部秀介 撮影/横田秀樹 構成・取材・文/高梨さゆみ