前回に引き続き、注目を集める統合医療クリニック「浦田クリニック/スコール金沢」を取材します。(
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浦田クリニック/スコール金沢 副院長
アンチエイジング リサーチセンター所長
森田祐二先生
不調の根本解決は一つの科では難しい
「不調が起こる原因は、一つではありません。これまでの医療では、専門の科ごとにみていたため、関連性があっても、科をまたいで連携した治療が難しいのが現状でした。ここの統合医療では従来の科の領域を超えた連携治療で、不調の根本原因を改善していきます」と語るのは森田祐二先生。
たとえば胃腸に問題がある場合、口腔内に原因があるケースも。歯周病や虫歯、歯根のトラブル、アマルガムなどの詰め物があれば、胃腸はもとより、脳の働きや体全体の不調を招きます。
「人間ドックや自由診療のカウンセリングで胃腸などの不調の原因が歯にあるかもしれないと気づけば、一階の浦田デンタルクリニックの受診をおすすめします」。
もともとは呼吸器内科が専門の森田先生。アンチエイジング医療、統合医療に携わるようになってからは専門外の領域、特に栄養や運動の勉強に励むようになったといいます。
医師も専門を超えて常に勉強を続ける
「検査の結果に表れた、そのかたの病気や不調の根本原因はいったい何なのか。数年後に重篤な病気にならないために、今すべきことは何か。それを探ってお伝えし、積極的な人生の伴走者となることが私たちの役目です。自分の専門領域しかみなければ、そのかたの若さや健康は保てません」。
医師が科を超えて連携し患者をみるシステムは、全国でもまだ始まったばかり。浦田クリニックはその数少ない医療機関の一つなのです。
不調の原因を探るために重要なのがカウンセリング。人間ドックでは30分、自由診療では60分を超えることも。