世界基準の衛生を保つ歯科クリニックに
アステック歯科 院長
有馬征志先生
うらた歯科診療室のプランニングに当たったのは、アンチエイジングの観点から歯科治療、医科歯科連携に取り組む有馬征志先生。
「こだわったのは、うらた歯科診療室を世界基準の滅菌設備を整えた歯科クリニックにすること。日本では見落とされがちですが、有害な歯科材料や、治療機器の滅菌状態が患者さんに悪影響を及ぼすからです」。
有馬先生は、北海道の旭川に歯科クリニックを構え、米国の歯科学会組織、IAOMTアジア支部代表を務めています。日本では、残念なことに治療機器の滅菌が徹底されていないのが事実。うらた歯科診療室では、徹底した滅菌にも耐えうるドイツの「カヴォ」社の治療機器を設置。洗ったり、滅菌したりする器具も、ヨーロッパの厳しい基準をクリアした機種を導入しました。
「また、アマルガム除去もできる設備も整えました。アマルガムは削ると気化して空気中に飛散するため、強力な専用バキュームを用意しなければなりません」。
うらた歯科診療室の村上先生はそれらを使いこなし、患者さんやクリニックに影響を残さない、アマルガム除去の研修を受けていらっしゃいます。
「なぜそこまでこだわるかといえば、口腔内の病変が全身的健康に影響を与えているからです。歯科は外科。血液や唾液など体液が常に飛び散る治療です。歯科医は患者さんの全身の健康を守るため、衛生基準を順守することが当然なのです」
(第3回へ続きます。)
有馬先生の指導のもと、うらた歯科診療室では患者ごとに洗浄、滅菌を徹底している。
浦田クリニック/スコール金沢 副院長 アンチエイジング リサーチセンター所長 森田祐二先生
東京医科大学卒業。東京や札幌でアンチエイジング医療に携わり、現職に。自由診療と人間ドックを担当。日本抗加齢医学会専門医。
撮影/久間昌史 佐藤さとる モデル/今井小波子 桐生ちづる 取材・文/小田ユイコ
「家庭画報」2018年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。