エンターテインメント

41年ぶりに歌手活動を再開。しなやかに、美しく進化しつづける伊藤蘭さんの今

2021.12.17

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伊藤蘭さんニット15万9500円 スカート46万2000円 靴12万9800円 ネックレス62万7000円ピアス6万4900円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)

「いくつになっても成長できるんだな、“伸びしろ”ってあるんだなと思える」伊藤 蘭さん


「思い出は時間とともに美化されるもの。今の私がキャンディーズを歌うことのハードルは当然高い」──。そんなプレッシャーを、蘭さんは「絶対にがっかりさせない」とのモチベーションに変えて準備に取り組んできました。

「もう成長することなんてないのかなと思っていたけれど、スタッフと一緒に少しずつでも上を目指していくと、出しづらい声が出るようになり、難しいパートも少しはちゃんと表現できるようになり.....…。まだ成長できるかも、まだ“伸びしろ”があるんだなって思えたのはうれしいことでした」


もう一度歌手としてステージに立とうと決心し、パフォーマンスをやり遂げた蘭さんのベースに、25歳で女優に復帰して以来切れ間なく、芝居やドラマや映画に全力で取り組んできた40年の積み重ねがあることは確かです。それによって得たものを蘭さんは“あきらめと覚悟”と表現しました。

「人前に出るときは、なんとかしようとあがいたり、焦ったりという余分な気持ちはなるべく手放したいという意味でのあきらめです。とにかく今自分が持てる力のすべてをぶつけてやり遂げる覚悟で。だからこそ本番に至るまでの準備が大事なのは、歌手も役者も同じだと思うんです。音楽ライブはサウンドとともに楽しさ、喜びをお客さまと分かち合うイメージ。深くて複雑な人間の内面まで表現する芝居とは少し違いはありますが、お客さまを日常とは異なる世界にいざなえるどちらの仕事も私には魅力的です」

やってみて後悔するほうが世界が広がっておもしろい


なぜ、蘭さんは40年以上も歌わずにいられたのでしょうか。

「本当に、なぜかしら……。ときどき、(歌は)どうですか? みたいな話もあったのですが、“まさか、無理無理”という感じで。とにかくキャンディーズの再結成は絶対にしないと三人で決めていましたし、スーさんがいなくなってしまったこともありますし……。でも2年前に“やってみようかな”と前を向けたのは60代という年齢もあったと思うんです。若いときより考え方が柔軟になって自分とのつきあい方もわかってきて、まだまだ体力も気力もあって。あまり気負わず考えすぎずに挑戦できたんじゃないかな。“やらないよりやって後悔したほうが、世界が広がって楽しいじゃない”って」

目標に向かってストイックに自分を追い込むのでなく、“毎日ちょっとずつ進んでいく”のが蘭さん流の体と心の整え方だといいます。

「全力疾走は当然無理でも、ペース配分して長く走れたらと思います。もちろん負の感情になることもあるし、悲しい出来事は受け止めるしかない。でもそこから早く抜け出したいから、モヤモヤが大きくならないうちに“こんなことがあったの。これってどうなのかしら?”って誰かに話します。たとえば主人が聞いてくれるだけで、わだかまりがいつのまにか解けているんです」
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