凜とした空気に包まれて、温かなヴィラで心身をほぐす贅
ヴィラの天井が高く、広々としたリビング・ダイニング。奥は庭を見晴らすテラス。両サイドにツインのベッドルームがある。ヴィラはすべてスイートタイプ。6万平方メートルを超える敷地に、客室はわずか37。内訳は、本館の28室と、ドッグラン付きの2棟を含む9棟のヴィラスイートです。
滞在する人々のお目当ては、ここでしか味わえないフルコースディナー。くつろぎの時間もアクティビティも、すべて最高のお皿を最高の状態で楽しむためにあるといえます。
ヴィラのリビングであつあつの鍋に舌鼓
昆布とまぐろ節などでとっただしに味噌だまりを合わせ、地元の野菜や海鮮、信州プレミアム牛のロースをたっぷりといただく“冬ごもり鍋”。おともは自家製ポン酢とくるみだれ。ずわい蟹の寄せ鍋も選択可能。長谷園の土鍋に、シェフ自ら選んだ木曽漆器を合わせて。ヴィラの滞在客だけに供される冬の特別企画は、意外にも純和風の寄せ鍋“冬ごもり鍋”。フレンチのメインダイニングを率いる柳原章央料理長が「ザ・ひらまつ 京都」の「割烹いずみ」小泉壮登料理長を招き、二人でアイディアを出し合い完成させました。
「冬のヴィラのプライベート感を存分に楽しんでいただくためには、お鍋が最適だと思いました」と柳原シェフ。だしと旬の具材の滋味が溶け合った鍋で、シェフが惚れ込んだ信州プレミアム牛をしゃぶしゃぶのように泳がせていただくのは贅の極み。脂の融点が低く、オレイン酸の含有率が高いため、さっぱりとした口溶けです。
お鍋の途中で、炊きたての白米と、自家製のイクラの醬油漬けも登場。締めにうどんと雑炊も控えています。好きなだけ時間をかけて味わうことができるのはプライベート・ダイニングの醍醐味。大満足のディナーのあとは、温泉とふかふかのベッドが待っています。
肩までしっかり温泉に浸かれる石造りの湯船。窓を全開にすると半露天になる。夜風に当たり、星空を眺めながらの入浴は至福の時間。 Information
THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田
長野県北佐久郡御代田町大字塩野375-723
撮影/大泉省吾 取材・文/安藤菜穂子 表示価格はすべて税込みです。
『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。