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ロウバイ咲く。国営昭和記念公園で早春を見つける花散歩

2018.01.24

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旬を愛でる花旅・庭めぐり(19)
ソシンロウバイの芳香とセツブンソウの愛らしさに癒やされる 〜東京・国営昭和記念公園


ガーデニングエディターの高梨さゆみです。毎週更新の花と庭を愛でる旅情報、今回は1月初旬に訪ねた国営昭和記念公園の様子をご紹介します。冬の澄んだ空気の中、小さな春の使者を探しながら歩いているうちにすがすがしい気持ちに……。心が洗われるような花散歩、おすすめです!

【連載】旬を愛でる花旅 ・庭めぐり 1月の花の名所
[第15回]真冬に咲くクレマチスをご存じですか?

[第16回] 太平洋に浮かんでいるよう。不思議なチューリップの景色を見に初花詣でへ
[第17回]新春、エレガントなアザレアに出会う。
→花の名所をもっと見る

昭和記念公園のロウバイ

青空にソシンロウバイの優しい黄色が美しく映える。近づくとスイートな香りが漂い、心が晴れやかに!

優しい春の香り、ソシンロウバイを目当てに


1月初旬の休日、穏やかなお天気に誘われて、東京の立川市にある国営昭和記念公園に行ってきました。ここには私が大好きなソシンロウバイがあり、そろそろ咲いているかなと期待して……。

立川基地の跡地に開設された国営昭和記念公園は、180ヘクタールもの広大な敷地を有し、35年を経た現在では木々も大きく成長し、都民の憩いの場として親しまれています。とにかく広いので、花散歩に出かける際も歩きやすいスニーカー、そして途中で暖をとれるようにいつもポットに熱いお茶を入れて持っていきます。

ソシンロウバイが植えられているのは2か所。昭島口近くのもみじ橋の脇と、こもれびの池近くです。この時期、咲いている花が少ないので、近くまで行くとすぐにソシンロウバイが咲いていることがわかりました。そこだけ黄色に輝いているから!

ロウバイは中国原産の落葉低木で、日本には江戸時代の初期に渡来したといわれています。白っぽい花びらは透き通るような質感で鈍い光沢があり、まさに名前通りロウ細工のよう。ソシンロウバイはその変種で、花色が淡い黄色で花心部分は紫色。アップで見るとふっくらした形といい、とてもしゃれた花なのです。

そしてもう一つの大きな魅力が香りのよさ。さわやかでほのかに甘いエレガントな香りが気持ちよく、心を晴れやかにしてくれます。その香りから英名では「ウィンタースィート」と呼ばれています。

早春から黄色の花が多く咲きますが、その先駆けがこのソシンロウバイ。花が楽しめるのは2月上旬までで、すでにけっこう開花していたので、早めにお出かけください。
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