恵方参りと恵方置きで一年間の運気を上げる
「壬」の字は巫と同じ意味を持つため、2022年に宇宙の気の流れに後押ししてもらうよう、適切な時期に祈りで開運を願ってはいかがでしょう。
その一つが「恵方参り」。その年の知恵とチャンスを授けてくれます。恵方とは、一年の徳(正しくは歳徳)がある方位で、十干「壬」の方角で見ます。2022年の恵方は、北。正確には、北30度を10度ずつ3等分した最も西寄りの10度で、恵方はここにかかります。自宅から750メートル以上移動した場所の恵方にある神社仏閣、教会などにお参りしましょう。
初参りは、本来元旦ではなく、節の切り替えの2月4日の立春。つまり暦上の新年です。夏至や冬至の頃、追い参りをすればさらに効果があります。半年で人生が動いたことも自覚できるはずです。2021年に恵方参りの機会を逃した人はできるだけ実行してください。
自宅で気軽に行えるのが「恵方置き」。家の中心に磁石を置いて、恵方の延長線上の壁際に恵方グッズを置きましょう。
年盤では北の方向に一白水星(いっぱくすいせい)が廻座(かいざ)しているため、一白水星が表す水仙や蓮、梅の絵や写真、切り花が運気アップに。一白水星を象徴する色が白と黒なので、水彩画や書き初めで一年の決意をしたためたものを飾るのも効果的です。
天・地・人に満ちる大いなる生命エネルギーを味方につけて、運気に乗る出会いの瞬間を逃さないためにも、恵方置きでチャンスをしっかりつかみましょう。
2022年 恵方参りのパワーが強い日
★★★★ 立春 2/4
★★★ 日盤切替(ひばんきりかえ※) 7/9 、10 、2023年1/5 、6
★★ 春分、夏至、秋分、冬至 3/21 、6/21 、9/23 、12/22
★ 毎月の節替わり 3/5 、4/5 、5/5 、6/6 、7/7 、8/7 、9/8 、10/8 、11/7 、12/7
※日盤切替とは、年に2回、夏至と冬至に最も近い「甲子」の日。暦の陰遁と陽遁が切り替わる日のことを指します。
〔特集〕東洋・西洋の占術、風水などから見た2022年とは?
取材・文/小倉理加
『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。