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日々の食卓に重宝する、田舎の自然をモチーフにしたジョシー・ウォルターさんの器

2022.01.21

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英国ポタリーのある暮らし 第3回(全8回) 英国近現代陶芸の礎は、世界中でスペイン風邪が猛威を振るった頃と重なる1920年に、陶芸家のバーナード・リーチと濱田庄司がともに大志を抱いて船で英国へ渡り、東洋式の登り窯を築いたことに始まります。そして、当時二人が研究し再現したスリップウェアは、日本における民藝運動の原動力にもなりました。それから100年、英国は2000以上ものスタジオ・ポタリー(陶芸工房)が存在する欧州随一の陶芸大国に。両国の絆を象徴するスリップウェアを中心に、英国陶芸の今をご紹介します。前回の記事はこちら>>

日々の朝食やランチにも重宝する田舎の自然がモチーフの器【ジョシー・ウォルターさん】


英国の陶芸家の多くは、田園風景が広がる自然豊かな環境で暮らし、作陶しています。ダービーシャー州の郊外、彼方へ続く丘陵を望む場所に工房を構えるジョシー・ウォルターさんもその一人です。

少し粗めの素朴な質感の赤土で形成した素地にスリップ(化粧土)で絵付けした柄は、どれも身近にある自然がモチーフ。スピード感のある洒脱なタッチで描かれた瑞々しい野菜や果物、生き生きとした動物の姿からは、自然の本質を見つめいとおしむ心が伝わってきます。

ジョシー・ウォルターさん


右・ロンドンに生まれ、英国屈指の名門校ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンでは人類学を専攻。教職を経て、陶芸家になったジョシーさん。左・文様を施した焼成前の絵皿が並ぶ工房。

加えて特徴的なのが、ブラッシュマークと呼ばれるブラシ跡。製菓用や、ウェールズ北西部の島の砂浜で集めた草で作ったものなど、多彩な素材のブラシを用いて描く文様が作品に動きと軽妙な趣を与えます。

作られた土地の空気感や作り手が暮らす時間の流れが感じられること──それが英国ポタリーの魅力。自然と寄り添う生活の中から生まれる器は、日常にささやかな幸福感をもたらします。

ジョシー・ウォルターさんの器

ジョシー・ウォルターさんの器
〈上写真2点〉絵変わりのプレートや柑橘模様のボウルは、気兼ねなく使える適度な厚みで使い勝手のよいサイズ。カラフルで明るい趣は朝食にもぴったり。
★プレート(直径24×高さ3.3センチ)各柄1万1000円、★ボウル(直径14×高さ6.2センチ)各色6050円、★取っ手のついたオーバルベイカー(幅16.5×奥行き12.5×高さ8センチ)各8800円、★ハート型ソルトポット(幅7×奥行き6×高さ4.5センチ)5500円。テーブルランナー/アクセル ジャパン


ジョシー・ウォルターさんのお皿
洋梨や玉ねぎといったさまざまな食材や、うさぎや鳥などの動物が描かれた角皿はタタラ作りで成形。
★長方形皿(幅12×奥行き16.5×高さ2.3センチ) 各柄8250円、★緑のある長角皿(幅27×奥行き14×高さ3.2センチ)各柄1万4300円、★洋ナシの絵柄のスクエアディッシュ(幅18×奥行き18×高さ2.5センチ)1万1000円。テーブルクロス/アクセルジャパン


★がついている作品は誌上販売対象商品です。記事下のご案内を参照ください。手作り品のため、一点一点サイズや色、形、仕上がりなどが写真や説明と異なる場合があります。記載しているサイズはすべておおよその大きさです。

掲載商品を家庭画報.comで販売いたします

本特集の掲載作品(各説明文で★印がついているもの)を中心に、ギャラリー・セントアイヴス(東京都世田谷区)で取り扱いのスリップウェアを家庭画報.comにて期間限定・数量限定で販売いたします。

購入のご案内

販売期間:2022年1月28日(金)18時 ~ 3月31日(木)17時
商品の詳細・購入はこちら:https://www.kateigaho.com/tags/202202pottery/
※販売開始日時より、上記リンク先に販売用の記事が公開・表示されます


*ご購入にあたり家庭画報.com 会員登録(無料)が必要です。
*ご購入は先着順となります。申し込み締め切り日までに完売になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
*電話による予約やお問い合わせはお受けしておりません。
*商品は原則ギャラリー・セントアイヴスより直送いたします。なお送料は別途、購入者さまのご負担になります。
*お申し込みからお届けまでに、約3週間いただきます。





ギャラリー・セントアイヴス
ギャラリー・セントアイヴス

開業21年を迎えた2021年11月にリニューアルオープンし、より多くの作品と出会えるようになった現代英国陶芸専門ギャラリー。今回ご紹介した作家のものをはじめ、店主の井坂浩一郎さんが現地の窯を巡って親交を深めてきた約30名の英国陶芸家作品を、常設展や年約5回の企画展で紹介している。

ギャラリー・セントアイヴス

東京都世田谷区深沢3-5-13
TEL:03(3705)3050
営業時間:12時〜18時
定休日:月曜・火曜・水曜定休(企画展会期中の休みはホームページ https://www.gallery-st-ives.co.jp/にてお知らせ)、不定休あり
表示価格はすべて税込みです。
撮影/本誌・西山 航 スタイリング・フードコーディネート/梶井明美 取材・文/鈴木博美 撮影・取材協力/井坂浩一郎(ギャラリー・セントアイヴス)

『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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