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420年に一度の「壬寅・参宿」の年。天地の暦で2022年の運勢を読み解く

2022.02.02

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2.天の暦「二十八宿」を読み解く
太陽の通り道、黄道が教える天の理


地の暦を示す干支に対して、天の暦を示す「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」があります。循環世界で未来を知るための標を読み解くには、この天の暦が伝えるメッセージも大切です。

「二十八宿」とは、太陽の通り道である黄道を4分割して、さらにそれぞれを7宿に等分したもので、4×7=28で二十八宿。西洋占星術でも応用します。


ちなみに、太陽に神の意志を感じるのは、世界共通のこと。太陽信仰にも通じ、日本では天照大神が太陽の象徴であり、またご来光を拝むなど神社参拝のきっかけの一つにもなっています。レイラインも太陽信仰の一つで、春分、秋分、夏至、冬至で変わる太陽の軌道に意味を感じ、そのパワーをいただこうとするものです。これが古代エジプトでは太陽神ラーの信仰へと発展し、古代マヤ暦などにも生きています。

そして、二十八宿によると、2022年は「参宿」にあたり、宿曜占星術の原典には「怒を嗜み、口舌毒害を好む」とあるほど激しい性質を持っています。文字だけ見ると恐ろしさを感じますが、この激しさは多くの事柄にポジティブに立ち向かい、何事にも好奇心旺盛に取り組むという意味を含んでいます。

地の理と天の理の組み合わせで世の理を見ると、陽気を孕み厳冬を耐え(壬)、春の胎動を待ち(寅)、本来の実力を養いながら(金箔金)、何事にも好奇心を持ってポジティブに進めば(参宿)、華々しい成果が期待でき、希望にあふれる年になることがわかります。

この「壬寅」と「参宿」の組み合わせは、実に420年に一度。

420年前は1602(慶長7)年で、日本の歴史を見ると、まさに苦しい時代を乗り越え、華々しい時代へと進む胎動の年であったことがわかります。江戸幕府成立前夜で、関ヶ原から大坂夏の陣までの数々の布石が打たれた時代でした。その後、日本独自の文化が花開き、戦乱の世から泰平の世へ移り変わっていったことは皆さまもご存じのとおりです。

コロナ禍による厳しい冬もいずれ終わりを迎え、暖かい春がやってきます。もうひと頑張りすれば、春の日差しをより輝かしく感じるはずです。

水谷智賢神職(みずたに・のりやす)

検見川神社神職
検見川神社神職。神奈川県にある寒川神社に40年奉職。その後、八方除けのさらなる究明を目指し、令和2年5月より千葉県にある検見川神社へ。台湾の風水、易学、四柱推命、気学、占星術なども独自に研究する、気を扱える数少ない神職。





〔特集〕天地を味方につけて、神社で開運する方法



01 天地の暦で2022年の運勢を読み解く





この特集の掲載号
『家庭画報』2022年2月号



『家庭画報』2022年2月号


監修/水谷智賢 写真/検見川神社 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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