天地の神々に後押しをいただく「神社の参拝方法」
ご神水は神棚に供えても。よく「御利益をいただくための神社の正しい参拝方法を教えてください」という質問を受けますが、形の上での正解はありません。気持ちと、神社での過ごし方こそが重要です。多くの神社を巡ったり、たくさんの御朱印を集めるだけでは本当の意味で神社を参拝したことになりません。
御利益をいただくためには、訪れた神社でゆっくりと過ごすことが基本です。まず神社に流れる気に自分の気を合わせる必要があるからです。ひととき、お願い事なども忘れて、ただ周囲の木々や鳥の声、流れる風に身を任せてみましょう。そうして、一度、自分の中を空の状態にすることで、日々の暮らしではなかなか得られない平穏な心を取り戻し、ピュアで晴れやかな気持ちになるはずです。その気持ちで、努力をすることを忘れてはなりません。
パワーをいただいたから開運するのではなく、いただいた気を活用してこそ、天地神の後押しが得られます。補充した気を周囲に使えば、気が枯れて疲れるので、また気を足しに神社を参拝する。神社を訪ねていくうちに、いろいろな気づきも与えられます。
この繰り返しで、感性がどんどんクリアに研ぎ澄まされていき、人間力が上がるのです。人間力が上がれば、自分を信じられるようになり、正しい判断を自ら下せるようになっていきます。開運とはすなわち、自ら動く力を得ることなのです。
参拝後は境内を散策すると発見がある。写真は検見川神社の拝殿奥にある三柱のご祭神の本殿。