新年のごあいさつに氏神様とマイ神社へ
それでは、日々の暮らしに寄り添ってくれる神社は、どのように見つけるのがよいのでしょうか。神社には、大きく分けると「氏神様」「産土神(うぶすながみ)様」「鎮守神様」「崇敬神社」があります。
もともと「氏神」は、同じ氏族が祀った祖先神のこと。「産土神」は生まれ育った土地の守護神、「鎮守神」は国や地域、寺院、王城などの場所を守護する神でした。「崇敬神社」は、地縁や血縁関係以外で、個人の信仰により崇敬される神社のことです。現在では、氏神、産土神、鎮守神は総称して、地域の神様として「氏神様」と呼ばれています。
天地のご加護を味方につけるなら、この自分が住む土地の神様「氏神」へのごあいさつは欠かさずに行いましょう。自宅から近くにあるところが多いので、通いやすいという利点もあります。わからない場合には、神社本庁や各都道府県の神社庁に電話をすれば教えてもらえます。ホームページで検索できる都道府県もあります。
もう一つが、以前からお伝えしている「マイ神社」を見つけて参拝すること。「崇敬神社」にあたりますが、御利益などで選ぶというよりも、訪れた際に感じた気持ちや環境から自分で心に決めた神社です。さまざまな神社を訪れるたびに専用のノートに書き留めておくと、だんだん自分の気に合った神社がわかってきます。
そして、年の初めには初詣を欠かさずに行いましょう。年が明けてからできるだけ早く訪れたいところです。神棚に祀るお札は12月31日までに用意をして、大掃除の後に取り替えるのが正式です。また、本来、初詣には歳神様をお迎えに行くという意味があります。歳神様は、その年の恵方からやって来るとされるので、恵方にある神社に参拝するのもよいでしょう。2022年は「北北西やや北」です。
新年は、氏神様、マイ神社、恵方の神社をじっくりと時間をかけて参拝し、最高の気を取り入れましょう。
「気は緩急が大切。普段から、ひと呼吸おく余裕を持って、純粋な気持ちで過ごせば、何があっても慌てることなく正しい判断に導かれるはずです」下のフォトギャラリーから詳細をご覧いただけます。 Information
検見川神社
千葉県千葉市花見川区検見川町1-1
- ご祭神は、宇迦之御魂神、素盞嗚尊、伊弉冉尊。三柱の神を総称して神祇三社検見川大明神とする。創祀は約1200年前の平安時代前期清和天皇の御代。八方除、方位除、方災除、厄除の総鎮護。
監修/水谷智賢 写真/検見川神社 本誌・中島里小梨(書籍) 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2022年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。