新しい時代の中で運をつかむために
幸運への分岐点は5月11日。いち早く行動する準備を
2022年春分のホロスコープ
星の位置関係を表すホロスコープは占星術のカルテ。一年の運気は太陽が牡羊座に入る春分図で見ます。今回は交通やコミュニケーションを支配する第3ハウスに惑星が集合し、旅行が活性化しそうです。第2ハウスの金星と火星の重なりから消費マインドの高まりにも期待が持てるでしょう。
魚座の持つパワーが最大限に引き出される2022年上半期は、幸運の星・木星が5月10日まで魚座に滞在します。守護星である海王星も魚座に滞在しているため、魚座が司る「直感力」「イマジネーション」「夢や理想」といった力がピークに達します。人々の間では癒やしを求める空気も強まり、疲れた人への「救済」が求められるようになるでしょう。
1月から4月までは優しい思いやりの心が世の中を包み込み、そっと人に寄り添うようなヒットソングに励まされることがありそうです。
5月11日には木星が12星座のスタートラインである牡羊座に戻ります。これは占星術から見ると幸運への分岐点となる配置です。牡羊座は「始まり」「スピード」を暗示。新しいことを始めたり、機敏に行動することが幸運を引き寄せるのです。
運気は大きく変化 先頭を走る人が成功者に世の中のムードは一変し、勢いよくスタートダッシュした人には大きな成功がもたらされるでしょう。逆にいえば、魚座の癒やしムードの中でくつろぎすぎると、牡羊座の勢いについていけなくなってしまう可能性があるのです。
年明けから3月くらいまでは穏やかな空気を味わい、コロナ禍で疲れた心のケアを行うと充電できます。しかし、季節が変わり暖かくなってきたら気持ちを切り替え、今度は運命のスタートラインでホイッスルが鳴るのを待ち構えていてください。
秋に再び訪れる木星魚座期にも注目牡羊座を運行する木星は7月末に逆行を開始し、10月28日には再び魚座に戻ります。初夏から秋までの間に人々は少しずつ活力を取り戻し、どれほど大きな社会の変化があったとしても、人は元気になれるし、未来に夢を描けるのだという希望を抱くようになるでしょう。
世の中全体を見通す春分図からは、五感や衣食住を表す第2ハウスと交通やコミュニケーションを意味する第3ハウスに星が集まっていることがわかります。これは久しぶりに旅行を楽しめる状況がやってくることを暗示しています。近距離の国内旅行が活気づくかもしれません。
コロナ禍によって人々の間にも距離ができてしまいましたが、この惑星集合からは、新時代のコミュニケーションの発生にも期待が持てるのではないでしょうか。
第2ハウスでは趣味の金星と衝動の火星が重なり、好きなものにお金をかける人が増えることになりそうです。厳しさの中にも明るい兆しを感じる上半期になるでしょう。
【2022年】鏡リュウジさんの12星座占い
この世界は4つのエレメントに分類される
西洋占星術では古代ギリシャに由来する思想から12の星座を火・地・風・水の4つのグループに分類し、これによって個々の性質や感情の動きを判断できると考えられています。
【火】牡羊座・獅子座・射手座情熱的で率直なリーダータイプ。これぞと思えば迷いなく行動し、決断力もあるでしょう。未来へ、前へ進もうとするエネルギーが強く、不確かなことや困難が待ち構えていても、勇気をもって乗り越えていこうとするでしょう。
●牡羊座はこちら>>●獅子座はこちら>>●射手座はこちら>>【地】牡牛座・乙女座・山羊座五感を大切にし、自分で見聞きしたことから物事を判断します。目に見えないものより、実際に手で触れ、味わい、確かめられることを信じる人。居心地のよさを重視する安定志向。地に足をつけて生きていくタイプです。
●牡牛座はこちら>>●乙女座はこちら>>●山羊座はこちら>>【風】双子座・天秤座・水瓶座好奇心旺盛で知性に優れています。何事もまずは知りたいと思う傾向があります。判断は客観的。飽きっぽいといわれがちですが、それは冷静に見極める力があるからこそ。物事の本質をつかむ能力ではずば抜けているでしょう。
●双子座はこちら>>●天秤座はこちら>>●水瓶座はこちら>>【水】蟹座・蠍座・魚座感受性が鋭く共感能力があります。周囲の気持ちを察知し、弱っている人に寄り添える優しさも。一方で人の好き嫌いが激しいなど感情的な一面もあります。言葉よりも感情に重きをおいて物事を判断するところがあるタイプです。
●蟹座はこちら>>●蠍座はこちら>>●魚座はこちら>> 〔特集〕【2022年上半期】鏡リュウジの12星座占い
鏡リュウジ(かがみ・りゅうじ)
心理占星術研究家・翻訳家。国際基督教大学大学院修了。占星術の心理学的アプローチを日本に紹介。占星術の歴史にも造詣が深い。責任編集を務めた『ユリイカ臨時増刊号 タロットの世界』(青土社)ほか、著書・訳書多数。
文/鏡リュウジ 浅島尚美〈説話社〉 イラスト/前川達史 構成/清水井朋子
『家庭画報』2022年2月号 別冊付録「2022年決定版 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。