自分らしいスタイルの中に、トレンドを賢く取り入れたい――そんな迷い世代の女性に、スタイリストのおおさわ千春さんが、今季おすすめのアイテムをご紹介するこの連載。第38回は、コート代わりに羽織るのにぴったりのフェラガモのロングカーディガンをご紹介します。
前回の記事を読む>>第38回 コート代わりに活躍するサルヴァトーレ フェラガモのロングカーディガン
春に向けて、少しずつ装いも軽やかになってきますね。そろそろコートが重たく感じる時期にぴったりなのがロングカーディガンです。私自身、移動はほとんど車を使うこともあり、ちょっと肌寒いなという程度の日にはロングカーディガンを愛用しています。ワイドパンツでも細身のパンツでもバランスがとりやすく、手軽に羽織れるので便利なんです。
今季、私が注目しているのがフェラガモのもの。もともとフェラガモの靴のファンだったので、「靴と同じテイストの服が見つかるかな」と思って探していたところ出会ったのが、今季のロングカーディガン。
フェラガモは、「ヴァラ」を筆頭に数々の名作靴を生み出したシューズに端を発するブランドで、洋服も靴と同様、コンサバティブで上品なラインナップ。私は、コーディネートを考えるとき、靴を最初に決めてから服を考えることが多いのですが、フェラガモも、やはり「この靴に合わせるならこんな洋服」という考えで全体のアイテムを構成していらっしゃるのでないかな?と想像しています。それでは、フェラガモで見つけた、おすすめのロングカーディガンをご紹介していきましょう。
大人の女性を綺麗に見せる
コンサバティブなデザイン
「大人の女性はコンサバな服のほうが綺麗に見える」というのが、私の信条。若い頃はモードな服も素敵ですが、ある程度の年齢になると、とんがった服は着ていて疲れるし、体型的にも難しくなってくることが多い。上質かつ品のいいデザインで、柔らかみを増した肌や体型を美しく見せてくれる、コンサバな服が揃っているのがフェラガモです。こちらのロングカーディガンは肉厚のニットで身体のラインを拾いにくく、キレイめにもカジュアルにも合うデザインで着こなしの幅を広げてくれそうです。
流行にとらわれず長く着られそう、とイチオシのロングカーディガンがこちら。左右は同デザインの色違い。〈右、左〉各37万4000円 〈中〉31万9000円/すべてサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)モノトーンのカーディガンを
スニーカーでカジュアルに
黒地にきりっとした白のラインが効いた長め丈のカーディガンを、スニーカーとTシャツでカジュアルにコーディネートしました。モノトーンだけでまとめると強い印象になり過ぎるので、ニュアンスのあるブルーのバッグで優しさを添えて。
カーディガンにあしらわれたボタンのゴールドに揃えて、アクセサリーもゴールドに。「カジュアルでもラフになり過ぎず、どこかエレガントさが薫るのがフェラガモならでは」。ロングカーディガン31万9000円 Tシャツ4万9500円 パンツ8万2500円 バッグ29万7000円 スニーカー8万6900円 ネックレス6万2700円 バングル6万9300円/すべてサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)主役のピンク以外は
白でまとめてエレガントに
ふっくらとした厚みのあるニット素材で、フェラガモのシンボルであるガンチーニ柄をジャカード織りで表現したカーディガン。主張のあるピンクをメインに、他はすっきりとホワイト一色でまとめると上品に仕上がります。
ニットでも肉厚なのでボディラインを拾わず、カーディガンというよりはジャケットに近いかっちりとした印象に。「主張のある色を着るときには、コーディネートに使う色数を絞ると美しくまとまります」。カーディガン37万4000円 スカーフ5万2800円 バッグ8万1400円 シューズ9万9000円/すべてサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン) サングラス4万2900円/サルヴァトーレ フェラガモ アイウェア(フェラガモ・ジャパン)流行に左右されず、誰から見ても好感度の高いフェラガモの服は、大人の女性に自信を与えてくれる存在です。迷い世代を迎えて、今まで好きだったブランドがなんだか似合わなくなってきたと感じたら、ぜひフェラガモの服にトライしてみてください。今の気持ちと身体にすっとなじむ服が見つかるかもしれません。
●お問い合わせ
フェラガモ・ジャパン
フリーダイヤル 0120-202-170
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
〔迷い世代の服選び〕40代からのコーディネートに必要なトレンドアイテム
表示価格はすべて税込みです。 撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子