百花繚乱の色彩マジックは青い花
黄色、ピンク、紫、赤と、色ごとに群生させた成形ガーデンも見事ですが、その一方、色とりどりの花がランダムに咲き満ちる「花の径」も素敵。ほんの20日くらい前はここがスイセンの花々で満ちていたとは信じられません(
第一回参照)。
歩むほどに景色が変わる曲線の園路には、多種多様の花々が千々に咲き広がります。まるで野原を思わせる美しさは、越年した草花が、新たに植え込まれた草花の間を縫って顔を出すからなのです。
縁取りには、背の低い青い色のビオラやパンジーが植え込まれています。概ねが暖色のチューリップの中にあって、ネモフィラやムスカリ、ビオラやパンジーといった寒色系の花々はラインの役割を果たし、要所要所に点在させると、陰影が際立ち、立体感が増します。
彩り豊かなガーデンづくりに欠かせない魔法の花といえるでしょう。毎年、開園前には他の花と共に、2万の青い花の苗を効果的にスタッフ総出で植え足して、お客さまを迎えます。
下のフォトギャラリーから、詳しくご覧いただけます。 Information
紫竹ガーデン Shichiku Garden
北海道帯広市美栄町西4線107
- ※オープンは4月16日、クローズは11月上旬。開園の詳細はホームページでご確認ください。
撮影/大泉省吾 取材・文/冨部志保子 協力/紫竹ガーデン
『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。