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人気ギャラリーの店主3人にきく、今の時代が求める“日々の器”とは

2022.03.01

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うつわ祥見 KAMAKURA店主 祥見知生さん


今の時代が求める“日々の器”とは

ギャラリスト、編集者。2002年、鎌倉にギャラリー「うつわ祥見」をオープン。器に関連する本の執筆や、展覧会のプロデュースを国内外で行う。著書に『うつわと一日』(港の人刊)など。

「“自然”というものが人々が求める器のキーワードになっていると思います」(祥見さん)


「器は共に時間を過ごしていくうちに、貫入に色が入ったり味わいが出たり、頼もしくなったりもするんです。長年使っている器に心がホッとすることもあります。毎日使うことで育っていく器の愛おしさというものを感じてほしい」と話す祥見知生さん。


家で過ごす時間が増えて暮らしへと目が注がれるようになった今、生活に欠かせない尊い道具である器との向き合い方も見直され、本当に好きな自分のための器を丁寧に選びたいというかたも多くなったのだとか。

今の時代が求める“日々の器”とは

自然を思わせる澄んだ色彩が魅力的な岩崎龍二さんの作品。「日々目にする器はときめきも大事」と祥見さん。

また、これまで以上に、“自然”というものが求められている時代だと感じているのだそう。

「幅広い年齢層に支持されている岩崎龍二さんの作品には、花や空といった自然が織りなす色と同じような美しさがあります。原土を使って薪窯焼成する八田 亨さんや、自ら山で土を掘り作陶する小野象平さんの作品もしかり。技法や表現は違えど器の中に自然が存在している。そこに人々は惹かれるのでしょう」。

今の時代が求める“日々の器”とは

奥深い複雑な表情がある八田 亨さんの器。近年、海外からも展覧会のオファーが増えている。
撮影/本誌・西山 航 大泉省吾(関東・店) 内藤貞保(関西・店)スタイリング/阿部美恵 取材・文/鈴木博美 井伊左千穂 西村晶子(関西) ※掲載した器の問い合わせ先は、器ギャラリー紹介のページをご参照ください。器は手作りのため、仕上がりや大きさが写真や説明と異なる場合があります。器は一点物の場合、購入できないことがあります。器のサイズは5ミリ単位で計測しています。
『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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