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急ぐべきか、急がざるべきか? 救急外来は、救命と応急処置のためにある

2018.01.26

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お医者さまの取扱説明書

無下な扱いと感じたら怖い病気ではなかった証拠


救急外来の場で行う検査や治療も限られています。たとえば腹痛の場合。スキャンを撮ったとしても、それは腸捻転や盲腸のような怖い病気がないかどうかを調べるための“とりいそぎの検査”。

一般外来で行われるような計画的な精密検査ではないので「原因は何でしょう」と尋ねても、「わかりません。とりあえず痛み止めを出しておきますので、あらためて一般外来を受診してください」などといわれることが多いのです。


「ただ、時間外にわざわざ来られたのはそれだけ心配だった証拠。医師にもその気持ちは理解できます。もし、ちょっと無下な扱いだなと感じたら、自分の症状は一刻を争う病気ではなかったのだ、とむしろ安心してくださればよいのではないでしょうか」

一刻を争う脳卒中と心筋梗塞。できるだけ早く救急外来へ


一方で、救急担当の医師が「もっと早く来てくれればよかったのに」と思うケースがあります。その代表が脳卒中と心筋梗塞。急に呂律(ろれつ)が回らなくなったり半身が麻痺したりした場合は脳卒中、急に胸にドンと激痛が生じそれが続く場合は心筋梗塞が疑われます。

「病状が数時間単位で進んでいくので、とにかく一刻も早く適切な医療処置が必要になります。明日の朝まで待ってしまうと治療法も後遺症の度合いも大きく違ってくるので、迷わず救急外来を受診してください」
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