体が弱ってきた段階から介護予防サービスを利用する
「多くの人は要介護状態になってから介護サービスを利用するものだと思い込んでいますが、体が弱ってきた段階から介護予防や生活支援を目的としたサービス(総合事業)を利用することができます」。
このサービスには家事などを援助してくれる訪問型と筋力トレーニングの実施や食事の提供などをしてくれる通所型があり、高齢者の身体状態や生活状況に応じて組み合わせることも可能です。
「遠距離介護の場合は早め早めに介護サービスを利用し、親にも慣れておいてもらうのがポイントです。というのも、遠距離介護の最初のハードルは親が介護サービスの利用を嫌がることだからです」。
そして、適切なタイミングで利用するには、親が暮らしている地域にどのような介護サービスがあるのか情報をまず集めることが必要です。
コロナ禍で帰省が難しくなっているものの、各自治体が中学校区域に1か所設置している「地域包括支援センター」に出かけ、地域で行われている介護サービスについて調べておくことをおすすめします。
『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。