新しいパリ物語 第6回(全11回) 2024年夏季オリンピックのメイン開催地となるフランス・パリ。活気づく街を牽引するように、新たに誕生したホテルやレストランは、これからの時代のキーワードを体現したものになっています。未来に向けた最先端のラグジュアリーの形を、いち早くご紹介いたします。
前回の記事はこちら>> サン ジェームス パリ Saint James Paris
ローラ・ゴンザレスによる自然のカラーを取り入れた客室デザイン。上の写真は人気のレッドとグリーンを基調としたジュニアスイート。オーダーメイドの家具や厳選された装飾品が、各部屋に個性を与えている。洗練の色彩をまとい生まれ変わったパリ唯一のシャトーホテル
かつて名門社交クラブの本拠地であった「サン ジェームス パリ」。庭園に囲まれたオテル パルティキュエール(独立した邸宅)を使用したパリで唯一のシャトーホテルが、大規模改装を経て2021年春リニューアルオープンしました。
そのリノベーションを手がけたのは、今フランスで最も注目されるデザイナー、ローラ・ゴンザレス。伝統に現代的なエッセンスを加えたネオ古典主義を女性らしい感性で表現した空間は、リュクスな洗練の中にも柔らかな温かみを感じさせます。
パリの真ん中にいることを忘れさせるような自然に溢れたテラスでのティータイムや、名門クラブの精神が受け継がれるバーでのカクテルタイム、自家菜園で育てられた野菜をふんだんに使用したレストラン「ベルフォイユ」での食事……。
ここでしか味わうことのできない贅沢な時間があります。
下のフォトギャラリーから、詳しくご覧いただけます。 Information
サン ジェームス パリ Saint James Paris
5 Place du Chancelier Adenauer 75116 Paris
- 客室料金:ブドゥワ490ユーロ〜、プレスティージ スイート1550ユーロ〜。 レストラン: ディナーコース 6皿95ユーロ、9皿135ユーロ。
撮影/武田正彦 取材・文/河島裕子 ※1ユーロ≒131.19円(2022年1月5日現在) ※料金やメニュー等は変更になる場合があります。
『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。