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山本康介さんが新しい時代のバレエを! 東京シティ・バレエ団「トリプル・ビル2022」より『火の鳥』

2022.02.28

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今回、写真家・映像作家として活躍中の笹口悦民氏との初コラボレーションが実現!©️Yoshihito Sasaguchi(SIGNO)

印象的な映像が誘う『火の鳥』の世界


舞台いっぱいに映し出される、夜の森。月は暗雲に覆われ、木々の向こうに見える工場地帯からは豊かな自然に襲いかかるかのように煙が立ち昇る。観客たちはイワン王子とともに、不安な気持ちを抱きながら森の奥深くへと迷い込んでいく……これは、2022年3月10日に東京文化会館で上演される東京シティ・バレエ団の「トリプル・ビル」の演目の一つ、『火の鳥』の冒頭の演出イメージです。

作品を手がけるのは、山本康介さん。英国ロイヤル・バレエ・スクールを経て2000年からバーミンガム・ロイヤル・バレエで活躍。2010年の帰国後は振付家・演出家・指導者としてはもちろん、『英国バレエの世界』(世界文化社)の著者として、またNHK『ローザンヌ国際バレエコンクール』の解説者としても人気を博しています。


「東京シティ・バレエ団は日本で最初に合議制システムを導入したことで知られ、自由にものが言い合える風通しの良いバレエ団です。芸術監督の安達悦子さんから一緒に作品を創らないかとのお話をいただき、いつかは手がけてみたいと考えていた『火の鳥』を選びました」

山本康介(やまもとこうすけ)美佳バレエスクールにて山口美佳に師事。1996年、13歳という若さで名古屋世界バレエ&モダンダンスコンクールにおいて審査員特別賞、ポーランド国立オペラ劇場からニジンスキー賞を受賞。1998年英国ロイヤル・バレエ・スクール入学。首席で卒業後、2000年バーミンガム・ロイヤル・バレエ団入団。数々の作品でプリンシパルやソリストを務め、バレエ団の公演においても振付を手がける。帰国後は、ダンサー、演出家、振付家として活動し、『プレミアムカフェ』(NHK)『ローザンヌ国際バレエコンクール』(NHK)『ららら♪クラシック』(NHK)に解説者としても出演。©️kobayashiworld

コロナ禍の今こそ、希望と再生の物語を


イーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したバレエ『火の鳥』は、ロシアの民話をもとにした物語。魔法の庭に迷い込んだ王子が火の鳥から魔法の羽を手に入れ、その力で捕らわれの身となっていた王女を救い出す、というのが、おおまかなあらすじです。

「日本には手塚治虫先生の名作漫画『火の鳥』もありますし、希望や復活、再生の象徴である火の鳥の物語は、どなたにも共感していただきやすいと思っています。民話をもとにしたわかりやすいストーリーに、パンデミックで閉塞しがちな今の社会へのメッセージを重ね、再解釈しました」

長引くコロナ禍は私たちに少なからぬ影響を与え、生活様式や価値観も大きく変えつつあります。実はこの公演も当初の感染拡大の影響で延期となっていたのが、ようやく実現したもの。

山本康介さんはこの作品を通し、「コロナ禍からの解放とともに、この大きな時代の転換期の中で“自分の感情を殺し、我慢をすることが美徳”という前時代的な考え方にとらわれた社会のひずみからも解放したい」と語ります。
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