〔色〕
喜びや悲しみの心を色に託して
贈答に用いる色としては、白、赤、黒と金、銀が基本となります。白は清浄や無垢を表現する色。赤は生命力を表す色であり、魔除けの色ともされています。黒も魔除けの力を持つ色とされていますが、こちらは闇や死を連想させる色です。金は太陽の光を象徴し、銀は月光を示すといわれます。こうしたことから、白赤や金銀はおめでたい事柄に、白黒や双銀(左右とも銀)は弔事に用います。
相生結び
真・行・草がありますが、これは真の形。祝い事に。二色の水引は、白(または銀)が向かって左にくるように結びますが、最近は、白赤や金銀をストライプ状にしたものも。相手次第ではありますが、誕生日のお祝いやちょっとした贈り物なら、さまざまな色をとりまぜて結ぶのも楽しいものです。
さまざまな結び方を、以下のフォトギャラリーでご覧ください。
お話を伺ったのは… 荒木隆弘さん
明治8年創業の祝儀用品店「荒木蓬萊堂」店主。日本に古くから伝わる包みの技法・折形を広く普及させるとともに、水引の結びについてもより美しい元来の姿を伝えるべく尽力している。
『ときめき』は50代以上の知的好奇心旺盛な女性に向けた季刊の雑誌です。そこが知りたかった、いまさら人に聞けない……という悩みに明快にお応えする一冊です。「2018特別号」では、簡単でお洒落に見える、水引アレンジをさらに詳しくご紹介しています。 別冊家庭画報『ときめき』 2018特別号
「家庭画報」2018年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。