手持ちのものを生かす術はおまかせを
帯締め、帯揚げ、バッグなど小物類を変えるだけで見違える、きものならではの楽しみを、豊富な品揃えから楽しんでください。また、きものは寸法直しやお仕立て直し等、加工をすればサイズの異なる方でも着ることができる独特の衣装。染め替えることで色、柄を変えることも可能です。新しい品のご提案はもちろんですが、お持ちの品の寸法直し、染め替えといったメンテナンスにも重点をおいてご相談に応じています。(店主・清水正哉さん/女将・直美さん)
発見が楽しいコーデの時間
塩尻の「染と織 京屋」さんは、松本駅から松本城に向かう景観地区にある「蔵シック館」で年3回開催する店外催事が人気。コーディネートの楽しみを広げたいと、帯揚げ・帯締めは目を見張るほどの品揃えです。
自由に手に取り、コーディネートを楽しめば、嬉しい発見の連続。いつもきものでいたいほど好きという桜井京子さん(上写真右)は、お祖母さまやおばさまからのいただきものも簞笥から出してあげたいと積極的に着ています。きものは幸運を呼んでくれると語る金井淳子さんは、40歳を機に一念発起してずっと憧れていたきもの道へ。倉橋孝子さんは、大事な会議や遠方から訪れる方と会うときは感謝の気持ちを込めてきものを着ます。
着やすくて素敵なものが揃う京屋さんのテイストがお気に入りで、女将の直美さんを囲んでの小物合わせに時を忘れるようでした。
松本の中町は江戸から大正期の蔵造りの建物が多く残り、独特の景観を保つ観光商店街。きものが似合う街並みです。写真右から、白大島を朱色の染め帯で自分らしく着こなす桜井さん。大島紬の屋久杉染を着こなす金井さんの楽しみは、安曇野にある素敵な隠れ家カフェにきもので行くこと。白鷹御召の光沢がお気に入りの倉橋さんはおもてなしの心を込めてきものを着ています。展示会場の松本市中町・蔵シック館。 Information
染と織 京屋
長野県塩尻市大門一番町8-5
- Facebookできものや店舗の事等掲載中。 ●年4回自店で展示会を開催
岡田ナツ子〈Studio Mug〉 構成・文/古谷尚子
『きものSalon』2022春夏月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。