教えてくれたのは
倉橋竜哉(たつや)さん日本マイブレス協会代表理事。自身の経験から、心身がブレないよう整える呼吸法を考案。各地で講演活動も行う。著書に『仕事に効く! ポジティブため息』(山と溪谷社刊)他。ため息で心身の力が抜け自己肯定感も高まる
ため息をつくと、幸せが逃げていくと思っていませんか? 実は、ため息は幸せを呼ぶ“魔法”です。「ため息は心身をリラックスさせ、疲れを癒やします」と、日本マイブレス協会代表理事の倉橋竜哉さん。
現代人の周りは、刺激的な情報だらけ。テレビやスマホから得られる情報は、知らないうちに脳を興奮・緊張させます。すると脈が速まり、呼吸も乱れがちに。空気をしっかり取り込めず、体は常に酸欠に近い状態になります。不安が消えない、なんだか体調が悪いという人は、無意識に息苦しさを感じている可能性大。
低い声と一緒に息を思い切り吐き出せば、その分だけ新鮮な空気を吸えるように。不調を断ち、心身の緊張を取り去ることができます。
「初対面の人と話すとき、いつもより声のトーンが高くなるのは、緊張しているから。だから、あえて低い声を出してみて。それが心身をリラックスさせるスイッチになります」
「大声ため息」を続けていると呼吸が深くなり、気持ちも自然と前向きに。自己肯定感が高まり、ものごとがうまく進むようになりますよ!
呼吸の「浅さ」をチェックする6項目
心と体をほぐす「大声ため息」をやってみましょう!
〔やり方〕低く野太い声を出し息を吐き切る「あ゛~っ」と低い声を出し、声が全身に響くのを感じながら、思い切り息を吐く。「ちょっと苦しい」と感じるまで吐き切ったら、ゆっくりと息を吸う。秒数や姿勢は気にしなくてOK。
声が出せないときは……
ロウソクの炎を揺らすよう声を出さずに息を吐く大声を出せないときは、1mほど先にロウソクがあるのをイメージします。その炎を消さずに揺らすように、ゆっくりと息を吐き切って。
※後編では、「ため息」で心と体が変わる理由をお伝えします。
後編を読む>> 『からだにいいこと』2022年4月号
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https://www.karakoto.com/ 監修/倉橋竜哉 イラスト/のがみもゆこ
この記事は、『からだにいいこと』2022年4月号の内容を抜粋・再構成したものです。