ウェルビーイングな人生の知恵袋「病気未満の不調をセルフケアで快適に」 第6回(全17回) 体がつらい、元気が出ない、気分が落ち込む―。今ある不調をしかたがないとあきらめていませんか?ウェルビーイングな未来のためにできる、心と体を楽にするセルフケア法をご紹介します。
前回の記事はこちら>> 更年期以降の心と体に効くセルフケアアイテム
人生100年時代、賢いセルフケアこそ更年期以降の長い年月をより快適に過ごす鍵。毎日の生活に取り入れたいアイテムを、代表的なお悩み別にご紹介します。
〔お悩み〕疲れて朝起き上がれない、やる気が出ない各アイテムの詳細は下のフォトギャラリーからご覧ください>>お話を伺ったのは…
・Y'sサイエンスクリニック 広尾 統括院長 日比野佐和子先生
・自由が丘クリニック理事長 古山登隆先生
疲れにくい体へと底上げする栄養素を味方に疲れやすさは40代、50代から特に感じやすい変化の一つ。エネルギー生成を助けるサプリメントを摂ることで、体が軽く感じられるようになります。
第一選択は長年の実績があるプラセンタ。「胎盤から抽出したプラセンタエキスはあらゆる栄養素を豊富に含み、再生修復能力が高い成分。日本ではプラセンタ注射剤は約60年前から更年期障害の保険診療として扱われてきました」と臨床でプラセンタの研究を続ける日比野佐和子先生。
「サプリメントの場合、注射剤と同様の効果は望めないものの、更年期症状の改善に関する報告もあり、疲労回復や肩こりの軽減、新陳代謝の改善と全身の多機能にわたり効果が期待できます。製造過程や原料をチェックし、アミノ酸や“純末”(プラセンタエキスから水分と不純物を除いた濃縮粉末)の含有量が明記されているものを選びましょう」。
そして国内外で話題のNMN。「細胞内でエネルギーを産生するミトコンドリアの機能維持に必要な補酵素NAD+の前駆体がNMNです」と自由が丘クリニックの古山登隆先生。
「NAD+は体内で合成されますが、年齢とともに減少。この減少こそ老化であるというのが近年の抗加齢研究の注目トピックです。NMNを摂取するとNAD+レベルを効率よく上げることができ、エネルギー生成が促されるため、サプリメントを服用すると“疲れにくくなった”という実感を得やすいのだと思います。クリニックでは運動と両輪でおすすめしています」
細胞の若さの鍵「NMN」
長寿遺伝子の活性化が期待できると近年臨床が進行中。正式にはニコチンアミドモノヌクレオチド。
〔特集〕ウェルビーイングな人生の知恵袋 病気未満の不調をセルフケアで快適に(全17回)
表示価格はすべて税込みです。
撮影/藤本康介(静物) 取材・文/佐藤由喜美
『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。