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寝覚めの悪さや倦怠感には“夜の食”の見直しを。食養生による改善法をご紹介

2022.04.13

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漢方の知恵と養生ですこやかに 第4回(02) 4月5日は二十四節気の「清明」。万物が清らかに明るく輝き、生き生きと活動を始める春本番です。一方で、体がだるく、朝すっきりと起きられなかったり、日中、眠気に襲われるのもこの頃。春の気が私たちの体に及ぼす影響と、食養生による改善法を教えていただきます。前回の記事はこちら>>
〔解説してくださるかた〕
横浜薬科大学特任教授・薬学博士 漢方平和堂薬局店主 根本幸夫先生

●前回の記事
春の陽気で頭がぼんやり、なんだかだるい? 漢方医学からみる倦怠感のわけ>>

日中の活動性を左右する“夜の食”。胃腸の負担を軽くして快眠を



桜

夜遅い時間の食事と消化の悪い食べ物を避ける


朝すっきり起きられず、だるさや倦怠感がとれないときは、胃腸に負担がかかっていないか食生活を見直してみましょう。

漢方の基本理論「陰陽論」(この世のすべてを陰と陽に分け、陰陽のバランスが健康を保つと考える)でいうと、陰の気が強まる夜中は体の活動が低下する休息すべきときです。

にもかかわらず夜遅い時間帯に食事をしたり夕食に消化の悪いものを摂ると、就寝中、消化にエネルギーを割かなければならず、体全体の新陳代謝や疲労回復が不十分になり、朝から活動するためのエネルギーを蓄えることができません。

夕食から就寝までは、胃の中の食べ物が消化されるのに要する2時間程度、間を空けたいものです。やむを得ず食事時間が遅くなったときは大根おろしを茶碗に半分ほど食べると消化の助けになります。体を温める作用のあるしょうがを加えてもよいでしょう。だるさを解消するための食養生は、そのまま太りすぎの予防にもなります。

また、朝起きがけに軽く体を動かし、日本茶、スープ、コーヒーなど温かい飲み物を飲むと、気血の巡りがよくなり体内の機能が活性化します。

倦怠感への漢方薬処方には、腸の代謝をよくして活動を活性化させる小建中湯(しょうけんちゅうとう)のほか、貧血気味の人に用いる十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、胃腸が弱くて冷えがあり下痢をしやすい人に用いる人参湯などがあります。

「花冷え」の風邪にも注意、使い捨てカイロで冷え対策も


暖かくなっても風邪への油断は禁物です。花見の頃に必ず訪れるのが「花冷え」。特に日が沈んでからは予想以上に気温が下がるため、夜の外出には防寒対策が必須です。

冬の底冷えの時期と同様に、首にマフラーを巻き左右の肩甲骨の間に使い捨てカイロを貼るなどして、風邪の原因となる寒さ(寒邪=かんじゃ)の侵入路を断ちましょう。
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